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SDGsビジネスマスターから見るSDGsビジネスの現場とは?-RT Collection 柴田真人氏寄稿

 第7回目のコラムは、「SDGsビジネス」について書いてみたいと思います。

 先日、立教大学とJTB総合研究所が発表した「観光産業におけるSDGsの取り組み推進に向けた組織・企業団体の状況調査」によると、業種別に見たSDGsの取り組みでは観光業が20.3%、旅行業が16.0%で最も低い結果でした。改めて、それぞれの企業や個人がSDGsについて意識して取り組んでいかなければならないと感じました。

 私は今年の3月から、コロナ禍で空いた時間をポジティブに捉えて、SDGsのビジネススクールに通っています。この記事を執筆している時は、まさにSDGsビジネスの最終プレゼンの準備で忙しく過ごしており、この記事が掲載される頃には、晴れて「SDGsビジネスマスター」の認定を受けているはず?!です。そんなSDGsビジネスマスターの認定を受けるであろう私がSDGsビジネスを実際に行っている企業の取り組み事例を紹介したいと思います。

 私は趣味の範囲ではありますが、旅行情報や観光情報についてブログを通して個人的に発信をしています。先日トラベルビジョンの記事でも取り上げられた宮城県の東松島にある「KIBOTCHA(以下、キボッチャ)」の代表でもある三井さんとはブログを通してご縁がありました。SDGsビジネススクールに通っていることもあり、SDGsの取り組みをしているキボッチャにとても興味が湧き、実際にSDGsビジネスが行われている現場に足を運んで見学をさせて頂きました。

廃校をリユースしたキボッチャ

 キボッチャは、廃校をリユースしてリノベーションを行い、防災教育のプログラムを体験できる宿泊施設です。私たちが実際に体験をしたことがある防災教育といえば避難訓練くらいかもしれませんが、キボッチャの防災教育では東日本大震災の経験から当時の記録を伝えると共に縄の結び方や身近なものを使った担架の作り方、災害時の状況に応じての避難の方法など、様々な防災教育を体験することができます。

 また館内には学習ルームやデジタル資料館、シアタールーム、語り部ルーム、停電時でも使える自動販売機などもあります。館内2階にある室内パークは「街」「海」「山」の3つのエリアに分かれていて、それぞれのエリアで被災した場合の障害物などを想定して遊具が作られており、それらを使ってどのように避難するのかを学ぶことができます。

 そんなキボッチャがどういったSDGsビジネスを行っているのかを私の目線で捉えてみたいと思います。SDGsビジネスを行う際のポイントは、「バックキャスティング思考」「誰一人取り残さない」「地球規模」の3つです。

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