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公認会計士が教える、恥をかかない知っておくべき会計知識 vol.2 ー ゼロベース代表 渡邊勇教氏寄稿

会計における集計方法
基本は「3つのルール」の使い分け

 「会計」というと、どこから取り掛かって良いのかわからない印象かと思います。まずは、ここを知って欲しいということを順を追って説明をさせていただければと思います。今回は、会計における数字の集計がどのようにされているのか、ということを中心にご紹介させていただきます。

会計数字の集計方法は大きく分けて3つ

 数字の集計は、その取引の性質と重要性に合わせて3つの組み合わせによって会計処理が行われています。みなさんの会社でも同様の方法が行われているはずですので、まずはこの3つをご紹介させていただきます。

ルール内容
実現主義収益が対象。
商品やサービスの提供が完了し、かつ、その対価となる金銭の受領やクレジットカードなどでの請求権を有した時点で、収益を認識する方法。収益の認識方法として、より厳格な方法。
発生主義費用、資産、負債が対象。
金銭のやり取りの有無に関係なく、取引が発生した時点で費用を認識する方法。費用の認識方法として、より厳格な方法。
現金主義すべての項目が対象。
入出金のタイミングで収益、費用、資産、負債を認識する方法。実現主義と発生主義に比べて確実性が高く、簡便な会計処理だが、会社の状態を把握するには不適当なケースが多い。

 具体的な例でご紹介します。例えば、ホテルへの宿泊の場合を想像してみてください。お客様が予約をし、予約後に銀行振込で代金30,000円を支払い、そして宿泊というながれかと思います。

・予約日 2月1日
・入金日 3月10日
・宿泊日 4月5日・6日の1泊2日

 この場合は、収益の話ですので、実現主義か現金主義での会計処理となります。実現主義の場合、サービスの提供が完了するのは、4月6日となりますので、4月6日に売上計上、となります。一方、現金主義の場合、入金日である3月10日が売上計上のタイミングとなります。

 このように、実現主義と現金主義で収益の認識時点が異なってきます。そのため、会社がどのようなルールで会計処理を行っているのかがわからないと、試算表や損益計算書に反映されるタイミングが不明なため、正しい状態が読めなくなってしまいます。

>>> 3つのルールの使い方

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