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公認会計士が教える、恥をかかない知っておくべき会計知識 vol.2 ー ゼロベース代表 渡邊勇教氏寄稿

会計における集計方法
基本は「3つのルール」の使い分け

どのように3つのルールを使い分けるのか

 すべての会計処理を実現主義と発生主義でおこなうことが理想的な試算表になります。けれど、実現主義と発生主義は、現金主義に比べて理想的ではあるものの、会計処理が複数回になり手間がかかる、というデメリットがあります。それぞれのメリットとデメリットをうまく組み合わせて、よりスピーディーに試算表ができる状態をつくることがもっとも大切だと僕は思っています。

 そこで、以下のような使い分けをお勧めしています。

イメージ具体例
実現主義・発生主義で会計処理すべき取引業績を把握する上で重要である取引 or
金額的に重要である取引
売上高
仕入高
人件費
現金主義でも許容される取引金額的重要性の乏しい取引 or
毎月決まった金額の入出金がある取引 or
入出金のタイミングと収益や費用を認識するタイミングが同じ取引
支払手数料
地代家賃
借入金の借入、返済
支払利息
受取利息

3つのルールよりも大切なことは

 僕の中でこの3つのルールと費用収益対応の原則も大切なのですが、なにより大切なことは、スピード感をもって試算表が出来上がることです。すべてを原則的な方法で処理しようとすると時間がかかり過ぎてしまうことがあります。メリハリをもって、ルールを見直すことが必要でしょう。

 また、どのルールを採用するにせよ、継続的なルールの適用が必要だということはお忘れないようにしてください。継続的にルールを適用しなければ、収益を多くも費用を少なくもできてしまうため、継続することもまた大切なことです。

渡邊勇教
公認会計士。邊勇教公認会計士・税理士事務所、ゼロベース代表
北海道帯広市出身。立命館大学卒業後、監査法人トーマツに入所。2011年に公認会計士登録。その後、渡邊勇教公認会計士・税理士事務所(かぜよみ会計事務所)設立。2018年に業務改善や財務コンサルティング、他士業との連携サービスを提供するゼロベースを設立。また、渡邊勇教公認会計士・税理士事務所の代表しても法人・個人の各種確定申告などもおこなっている。

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