JATM、ロシア旅行セミナーを開催−チャーター便に取り組み、以遠便の活用も

セミナーでは、JATMがSUを利用したヨーロッパ・ロシアや以遠便を利用したモデルプランと、XFを利用した極東ロシア、サハリン、カムチャッカなどへのモデルプランを多数紹介。ツアー造成のヒントとして、まず、モスクワとサンクトペテルブグルクにとどまらず、モスクワから北東部に広がる、中世の趣のある教会や修道院のある地域「黄金の環」と世界遺産のキジー島をめぐるプランや、アジアとヨーロッパの境目のモニュメントがあり、モスクワやサンクトペテルブグルとは雰囲気の異なる都市エカテリンブルグを組み込んだプランを提案した。また、バルト3国やコーカサス3ヶ国のほか、ポーランドやブルガリア、ルーマニアまで足を伸ばすプランを紹介し、以遠便を利用したツアー造成を呼びかけた。
また、極東ロシアの注目のデスティネーションとして、古きよきヨーロッパの雰囲気を残すハバロフスクを紹介。また、シニア層向けにサハリン、鉄道マニア向けにシベリア鉄道全線走破、ハイキングやトレッキングを絡めたバイカル湖など、目的に合わせたツアーのモデルプランやオプションを提案した。また、XFの夏期チャーター便を想定したカムチャッカへのモデルプランを挙げ、成田空港からカムチャッカまで約3時間半で到着するというチャーター便のメリットを強調し、夏期ならではのチャーター便を使ったツアー造成を呼びかけた。
SUは、本社の方針により国内線の拡充に努める姿勢を見せた。さらに、ハブ空港であるシェレメチェヴォ空港に今年オープンした新ターミナルを中心に、空港施設を紹介したほか、オンラインチェックインやモバイルチェックイン、有料アップグレードサービスなど、2010年から順次導入されているサービスの展開についても紹介した。一方、XFはチャーター便の取り組みを紹介した。同社によると、2010年度の日本発着のチャーター便の運航実績は約330往復。ロシアの閑散期にあたる冬期には、福岡/デンパサール間でチャーター便を運航する計画だ。2011年は以遠便や第三国チャーターにも積極的に取り組んでいく。