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【蘇州現地レポート】実は日本とも緊密な街。コロナ禍も海外市場でのプロモーションに注力

日本との緊密な関係

 蘇州は上海に最も近い国家レベルの技術経済特区であるという地理的利点から、日本企業のコスト削減ニーズを満たすことが可能で、人件費と輸送費は他の地域よりも大幅に低くなっています。日本の企業にとっては、質の高い投資サービスや環境だけでなく、さまざまな政策もあります。これまでにハイテクゾーンには540社以上の日本企業が集まっています。主に第二次産業、電子部品、繊維・衣料、電子特殊機器、一般機器、自動車部品、金型製造、機械製造などの産業に集中しています。日本人の数は2005年以来増加しており、蘇州は江蘇省に最初の日本語学校を開設しました。蘇州日本語学校は日本人の子供たちの教育の問題を解決しました。蘇州ハイテクゾーンには、1,000メートルの「日本通り」があります。1999年に最初の日本レストランが出来て以来、バー、理髪店、スーパーマーケットなどが次々とオープンし、非常に活気のある「日本通り」を形成しています。

日本通り

国際市場の開拓に注力する蘇州

 国際市場は常に蘇州の観光産業の優先事項の1つであり、観光産業におけるインバウンドの開発は最優先事項となっています。2019年、海外からの観光客の一人当たりの消費量では、蘇州が北京や南京を上回り1位にランクされています。

 新型コロナウイルスの影響で、インバウンドとアウトバウンドの観光市場は基本的に停滞状態にありますが、海外観光局が中国市場でのプロモーションを停止しないのと同様に、蘇州も海外市場でのプロモーションを停止していません。Facebook、TikTok、Twitter、その他海外のSNSなどのオンラインの「クラウドトラベル」が人気となっています。

 現在、中国に居住する外国人の数は100万人に達しています。北京と上海は外国人が最も多い都市であり、蘇州は上海と浙江に隣接しており、短距離旅行のニーズに適合しています。外国人を含む上海に住む多くの地元の人々は、週末のリラックスした休日のために蘇州を訪れます。コロナの予防と管理は成果を上げており、市場が回復し始めた後、蘇州のホテル稼働率は着実に上昇し始め、2021年の3月以降はコロナ前の稼働率に戻りました。

蘇州の景色