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【メキシコシティ現地レポート】メキシコ首都の生活、観光、ワクチンの現状

 メキシコ在住20年、メキシコシティにある旅行会社、メキシコ観光に勤務する中地晶と申します。メキシコシティは日本のように四季はハッキリ分かれておりませんが、一年を通じて暑過ぎず寒過ぎず、過ごしやすい気候の上、陽気なメキシコ人は親日家も多く、非常に住みやすい国です。この寄稿を通じてコロナ感染の状況や市民の生活について「メキシコシティの今」をお伝え出来ればと思っております。

メキシコシティの感染状況

 メキシコシティはメキシコの首都で標高2200メートルに位置します。名古屋市と姉妹都市提携を結んでおり、1968年にはオリンピックも開催。近年はビジネスでも注目を集める大都市ですが、市内にはユネスコの世界遺産に登録されているスペイン植民地時代の歴史地区や舟遊びで有名なソチミルコ、世界的に有名な建築家ルイス・バラガンの自邸のほか、1968年のオリンピックスタジアムが隣接する国立自治大学等、観光地としても有名で多くの外国人旅行者が訪れます。

 メキシコ全土でのコロナウィルス感染状況ですが、2月22日時点で累計感染者数は世界13位の204万人、死亡者数は18万人で世界3位。現在の感染者数はメキシコ全土で4万7000人を超え、メキシコシティだけでも2万人の感染者数となっています。

 メキシコでは入国時、特にPCR検査の結果や陰性証明など求められる事は無く、以前と変わらずに入国できます。出国時は最終目的地または経由する国の入国にPCR検査または抗原検査の陰性証明が必要なため搭乗手続き時に提示します。例えばアメリカン航空(AA)は陰性証明が無いとアメリカ行きのフライトに搭乗できません。航空会社によって対応が異なるため注意が必要です。

 連邦政府は2週間おきに4段階(青、黄、オレンジ、赤)の感染症危険情報を信号の色で発表しており、この信号は各州のコロナウィルス患者用病床の使用率にて分けられます。青は病床使用率が50%以下、かつ1か月間継続している場合。黄は病床使用率が50%以下、かつ2週間継続している場合。オレンジは50%~65%、赤は65%以上の病床使用率となっており、2月22日現在2つの州が赤信号です。

 メキシコシティの信号は現在オレンジです。罰金は科せられませんが、政府は街のいたるところにポスターや看板を設置、マスク着用を義務付け外出自粛を促しています。学校も昨年の3月末より全てオンラインにて実施。その為共働きの夫婦やシングルマザーの家庭は仕事に行けなくなったという声も聞かれます。

マスク着用義務の看板

 ビジネス街では依然として在宅勤務を続けている会社が多く、車や人通りも減少したため皮肉にも大気汚染は改善。しかしビジネス街にある飲食店は客足が戻ってこないと嘆いている状況です。政府は集団感染を防ぐ為、市民に家族で集まる事を避けるようテレビ等を通じて注意を呼びかけていますが、パーティー好きで家族との絆を大切にするメキシコ人にとって、大人数での集まりを禁止される事はとても辛い事のようです。

ビジネス街は閑散としている

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