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カナダ、羽田就航や連ドラで日本市場に期待の声-RVC2014(2)

  • 2014年6月24日

オンタリオ、AC羽田/トロント線で新規需要開拓へ

オンタリオ州観光局日本事務所アカウント・マネージャーの田中恵美氏 2013年度のオンタリオ州への日本人訪問者数は前年比0.7%増。カナダ全体の日本人訪問者数が前年割れとなったなかで健闘した。今年は、ACの羽田/トロント線新規就航への期待が大きい。オンタリオ州観光局日本事務所アカウント・マネージャーの田中恵美氏は「トロントの都市としてのダイナミックさを伝えていきたい」と意欲的だ。

 オンタリオ州観光局ではトロント、ナイアガラに続いてオタワのグルメマップを作成。旅行会社を通じて配布し、オタワの食の魅力も訴求していく。来年カナダで開催される女子ワールドカップはオタワも会場のひとつとなることから、観光のピーアールも強めていきたい考えだ。

 また、旅行業界向けには、今年10月に東京で開催される「フォーカス・カナダ・ジャパン」に合わせて、札幌、大阪、福岡にもセールスミッションを送り、地方の旅行会社にもオンタリオを売り込んでいくとした。

トロント観光局日本・韓国地区マーケット・ディベロップメント・マネージャーの鈴木正城氏 一方、トロント観光局日本・韓国地区マーケット・ディベロップメント・マネージャーの鈴木正城氏は「新しいトロントのイメージを造っていきたい」と話す。その取り組みのひとつとしてSITのプロダクトに注目。近郊農家の視察も含めた農業ツアーのほか、トロントはアートでも注目されていることから、30代から40代女性をメインターゲットにライフスタイルを含めたアートツアーも旅行会社に提案していきたい考えだ。また、日本にピーアール担当に加えMICE担当も置くことで、需要の裾野を広げていく。

ナイアガラ観光局国際旅行業界担当マネージャーのアナスタシア・ベラショワ氏 このほか、ナイアガラ観光局は、霧の乙女号に代わって今年4月に新しく就航した「ホーンブロワー・プライドナイアガラ・クルーズ」をアピール。国際旅行業界担当マネージャーのアナスタシア・ベラショワ氏は「キャパシティも700人増えたので、グループでも利用しやすくなった。ナイトクルーズや花火クルーズなど新しいプロダクトも魅力だろう」と話し、日本市場への売り込みを強めていく方針を示した。