ブランドUSA、広告キャンペーンで各種補助、今年度活動計画で

  • 2013年2月26日

ブランドUSA日本代表の早瀬陽一氏 ブランドUSAは2月26日、東京都内で「第一回ステークホルダー・ミーティング」を開催し、今年度の広告キャンペーンや「Co-opプログラム」などについて説明した。それによると今年度の活動予算は、マッチングファンドを1億米ドル集め、さらにESTAから同額の提供を受け、計2億米ドルを見込んでいる。このうち本局と海外オフィスの運営資金は12%に抑え、残りの大部分を各種プロモーション費用とする考えだ。

 日本においては、テレビやトレインビジョン(JR列車内でのテレビCM)、ウェブ広告などでのブランド広告キャンペーンを継承するほか、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のスポンサーシップを獲得し、野球を通じてアメリカを訴求するとしている。テレビCMでは、千葉ロッテマリーンズを優勝に導いたボビー・バレンタイン氏を起用し、茶の間へのイメージ浸透をはかる。紙媒体への出稿は予定していない。

 Co-opプログラムについては、広告プログラムとしてアメリカ旅行商品の販促目的で「ジョイント・メディア・プランニング・バイイング・プログラム」を導入する。これは、一定の条件を満たせばオリジナルの金額に対してブランドUSAがさらに3割の援助をおこなうもの。また楽天トラベルなどへの出稿額と同額を援助する「パブリッシャー・プログラム」も実施する。いずれも米商務省の認可が必要となり、キャンペーン期間が長く、大規模なキャンペーンほど有効だと思われる。

 このほかガイドブックの作成や各種イベントへの参加、「インターナショナルPOW WOW(パウワウ)」を絡めたFAMツアーの企画、国内での研修なども予定。日本代表を務める早瀬陽一氏は、「現在Co-opプログラムは本局との間で細かな仕様を詰めているところだが、(使い勝手のある)柔軟性のある内容にしたい」と語っている。