エバー航空、独自ツアーブランド「EVASION」立ち上げ−高品質で差別化へ

  • 2010年4月14日
 エバー航空(BR)はこのほど、独自のパッケージツアーブランド「EVASION(エバシオン)」の募集を開始した。エバシオンは、もともと台湾発のアウトバウンド商品のブランドとして使用してきたもので、フランス語で「脱出する」を意味するという。今年から日本や韓国、香港などから台湾へのインバウンド向けに展開することを決定しており、日本では総代理店にオーバーシーズトラベル(OTA)とツアーウェーブを指名し、全国で販売。BR全日本営業統括部長の林逸鴻氏は4月13日の商品発表会の場で、「価格競争が進んで旅行商品の質が低下しているケースがある」とし、競争力のある旅行代金と品質の高さを両立することで需要を取り込んでいくねらいを示した。

 今回設定したのは「台北フリープラン3日間」「基隆・礁渓・台北4・5日間」「台湾周遊5日間」の3コースで、旅行代金は例えば台北フリープランの場合、2万800円から。ツアー参加者へのメリット付けとして、プライオリティ・チェックイン・カウンターで優先チェックインを受け付けるほか、預け荷物の重量制限を通常より10キログラム緩和。預け荷物の優先的な引渡しも実施する。また、フリープランは宿泊ホテルを16軒から選択できるようにし、さらにオプションとしてカセットプランを7種類用意した。

 コースはBRが設定し、日本での企画・実施はOTAが担当。ツアーウェーブは札幌と仙台、OTAは東京以南での販売に取り組む。林氏によると、「まずは認知してもらうことが重要」であるものの、順次コース数を拡大したい考え。その際は、「一般的に人気のあるコースよりも、ディープな本当の台湾を知ってもらえるツアーを販売したい」という。また、OTA担当者は「将来的には台湾と以遠の旅行を組み合わせたコースも実施したい」考えも示した。