アクセスランキング、今後の「変化」感じる1週間、1位はJALの体制変更
[総評] 今週は、さまざまな「変化」が起きる予兆を感じさせる1週間となりました。1位は、月曜日に掲載した日本航空(JL)の運営体制変更に関する記事。新体制の概要は、間接部門を4分の1削減、子会社の統合、営業部門の集約など、変化とともに業界への大きな影響を予感させるものです。
大きな組織であるほど大規模な変化は困難になりますが、JL代表取締役社長の西松遙氏は「不退転の決意」「再創業」といった言葉を使って再建計画策定への決意を語られています。国土交通省航空局長の前田隆平氏も4日の記者会見で、「真剣に取り組んでほしい。それができなければ厳しい結果が待っている」と改めて説明されてました。計画の詳細は今のところ明らかになっていませんが、日本のフラッグキャリアであるJLがふたたび大きく羽ばたけるような計画が策定され、着実に実行されることを願っています。
業界外でも大きな変化があり、8月30日の総選挙が与えた衝撃も大きいものでした。選挙結果が判明してからほぼ一週間ですが、今のところ目に見える変化は感じられません。しかし、この大波が旅行業界にも影響を及ぼすことは間違いありませんし、JLの再建計画の方針が変わることもあり得るといった憶測も出ています。まずは、鳩山総理大臣と新国土交通大臣の就任会見に注目したいところですが、願わくば国際間相互理解の促進など旅行の持つ意義を評価し、引き続き観光に注力して欲しいものです。
なお、今週はチャイナ・エアラインの減便が2位に入ったものの、中国東方航空(MU)や全日空(NH)、ビバマカオ航空(ZG)の新規就航や増便、復便という明るい話題が入りました。短絡的に需要が回復傾向にある証拠というべきではありませんが、こうした「変化」はやはり嬉しいものです。需要と座席供給量・路線の関係は「鶏と卵」の論争にたとえられますが、今回は先に座席の供給が決まったわけですから、ぜひとも需要拡大、さらにその次の明るいニュースにつながることを願っています。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング(8月最終週、9月第1週:8月31日〜9月4日18時)
第1位
◆日本航空、間接部門を統廃合−ジャルパック支店は機能残し廃止(2009/8/31)
第2位
◆チャイナ・エアライン、中部・広島・沖縄線を減便−冬期から、CXは一部復便(2009/9/1)
第3位
◆全日空、国内航空会社と11路線をコードシェア−NH運休・減便分を補完(2009/9/2)
第4位
◆シンガポール航空、燃油サーチャージ額を再設定−改定期間は3ヶ月維持(2009/9/1)
第5位
◆中部/南京線開設へ−中国東方航空社長が表明、週2便で冬スケから(2009/9/2)
第6位
◆ベルリンに新空港、2011年に開港へ−当初は2700万人想定、日本路線にも期待(2009/9/2)
第7位
◆全日空、関空/大連線の再開を決定−冬スケからB737で毎日運航へ(2009/8/31)
第8位
◆日本航空、国際線機内食で「たいめいけん」−「空麺」メニューも用意(2009/9/1)
第9位
◆ビバマカオ、成田/マカオ間チャーター倍増−週4便、週末の旅程組みやすく(2009/9/2)
第10位
◆観光庁、10年度予算で14%増要求、訪日2000万人で−新政権で見直しも(2009/9/1)
大きな組織であるほど大規模な変化は困難になりますが、JL代表取締役社長の西松遙氏は「不退転の決意」「再創業」といった言葉を使って再建計画策定への決意を語られています。国土交通省航空局長の前田隆平氏も4日の記者会見で、「真剣に取り組んでほしい。それができなければ厳しい結果が待っている」と改めて説明されてました。計画の詳細は今のところ明らかになっていませんが、日本のフラッグキャリアであるJLがふたたび大きく羽ばたけるような計画が策定され、着実に実行されることを願っています。
業界外でも大きな変化があり、8月30日の総選挙が与えた衝撃も大きいものでした。選挙結果が判明してからほぼ一週間ですが、今のところ目に見える変化は感じられません。しかし、この大波が旅行業界にも影響を及ぼすことは間違いありませんし、JLの再建計画の方針が変わることもあり得るといった憶測も出ています。まずは、鳩山総理大臣と新国土交通大臣の就任会見に注目したいところですが、願わくば国際間相互理解の促進など旅行の持つ意義を評価し、引き続き観光に注力して欲しいものです。
なお、今週はチャイナ・エアラインの減便が2位に入ったものの、中国東方航空(MU)や全日空(NH)、ビバマカオ航空(ZG)の新規就航や増便、復便という明るい話題が入りました。短絡的に需要が回復傾向にある証拠というべきではありませんが、こうした「変化」はやはり嬉しいものです。需要と座席供給量・路線の関係は「鶏と卵」の論争にたとえられますが、今回は先に座席の供給が決まったわけですから、ぜひとも需要拡大、さらにその次の明るいニュースにつながることを願っています。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング(8月最終週、9月第1週:8月31日〜9月4日18時)
第1位
◆日本航空、間接部門を統廃合−ジャルパック支店は機能残し廃止(2009/8/31)
第2位
◆チャイナ・エアライン、中部・広島・沖縄線を減便−冬期から、CXは一部復便(2009/9/1)
第3位
◆全日空、国内航空会社と11路線をコードシェア−NH運休・減便分を補完(2009/9/2)
第4位
◆シンガポール航空、燃油サーチャージ額を再設定−改定期間は3ヶ月維持(2009/9/1)
第5位
◆中部/南京線開設へ−中国東方航空社長が表明、週2便で冬スケから(2009/9/2)
第6位
◆ベルリンに新空港、2011年に開港へ−当初は2700万人想定、日本路線にも期待(2009/9/2)
第7位
◆全日空、関空/大連線の再開を決定−冬スケからB737で毎日運航へ(2009/8/31)
第8位
◆日本航空、国際線機内食で「たいめいけん」−「空麺」メニューも用意(2009/9/1)
第9位
◆ビバマカオ、成田/マカオ間チャーター倍増−週4便、週末の旅程組みやすく(2009/9/2)
第10位
◆観光庁、10年度予算で14%増要求、訪日2000万人で−新政権で見直しも(2009/9/1)