ひろきのトラベル×シネマ番外編〜ロシアが放つ国際級の作品群から試写会へご招待

  • 2006年2月13日
■今春『大統領のカウントダウン』らロシア系作品が大挙して公開

 旅行環境も良好となり、訪問先としても人気が高まりつつあるロシア。そんな新しいロシアの姿を象徴するかのように、日本でも今春、ロシア発エンターテンメントが脚光を浴びることになりそうです。
 かつてのロシア映画界は、古くは『戦艦ポチョムキン』のエイゼンシュタイン、『惑星ソラリス』『サクリファイス』の名匠タルコフスキーなど、国際映画祭での受賞歴を持つ数多くの監督を輩出。一方、1991年のソ連崩壊後は観客動員も落ち込み、製作資金の調達も困難な状態が続きました。名作を送り出してきたモスフィルムやレンフィルムも凋落の一途を辿ったのです。

 しかし、ここ数年で新世代作家たちが新たなロシア映画の創造を目指し、国際マーケットに通用する作品を発信しはじめました。『大統領のカウントダウン』は、新生ロシアが史上初の本格的なサスペンス・アクション劇に取り組んだ記念すべき作品。「ダイハード」などのハリウッド大作を観て育った世代のクリエーターたちが、世界戦略を視野に入れて製作されました。チェチェン紛争時の実話をベースにした本作は、ロシア史上最高の製作費に、政府を挙げての製作バックアップ体制。装甲車のチェイスシーンでは、レーニン通りを完全封鎖し、暗躍するテロリズムの脅威を見事なまでに表現。惜しげもなく披露される軍事力と徹底したリアリズムによる迫力映像が満載です。
 このほかにも、『ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR』(4月公開)、国際映画祭で数々の賞に輝いた『ククーシュカ ラップランドの妖精』(3月公開)、独特の表現力と映像美で絶賛された『エルミタージュ幻想』のアレクハンドロ・ソクーロフ監督の新作『ファザー、サン』(4月公開)などロシア人作家たちの才気みなぎる作品が満を持して公開されます。


■『大統領のカウントダウン』試写会へ10組20名をご招待

■ロシア映画界のブロックバスター日本上陸!!


 映画界においてはハリウッドやヨーロッパの後塵を浴び続けてきた大国が、1991年ソ連崩壊後、初めて世界戦略を視野に入れて映画製作に取り組んだのが本作『大統領のカウントダウン』。実際にあった事件をベースにした物語であり、政府を挙げてのバックアップ、惜しげもなく披露される軍事力と圧倒的なまでのリアリズムを追求した超大作です。
 この新しいロシア発エンターテインメント映画へ、トラベルビジョン読者の皆様をご招待! 21世紀ロシアが放つ、圧倒的なパワーを感じ取ってください。


■制作費700万ドルを投入!ロシア軍が全面協力!

 伝統的なロシアの撮影トーンとハリウッド流アクション映画の法則を巧みに融合した本作。ロシアでは2004年12月に公開。タイトルどおり新年の幕開けを秒読みするかのように、モスクワの約50館の劇場で封切られた。メイド・イン・ロシアのアクション映画は熱狂的な観客の後押しを得て、2週間後には340館で拡大公開され、まさにロシア全域を制覇する大成功を収めた。
 ロシア軍の全面支援を得て、本作ではすべて本物の軍事機材が使用されている。その目録は、ヘリコプター8機、ロシア製スホイ27戦闘機2機、IL-76輸送機4機、装甲車6台、特殊車両4台、ウラル・トラック15台、可動式通信施設4基、特殊船1隻、道路パトロール車16台。
 ロシアの軍事機材がこれだけ映画に登場するのはもちろん初めてのこと。さらに撮影コンサルタントには元CIA作戦部副指令官、元ロシア連邦保安局副司令官が名を連ね、輸送機と戦闘機の航空シーンでは、ロシア空軍総司令官が陣頭指揮を取るという実戦さながらのオペレーションが組まれた。
 装甲車のチェイスシーンでは、レーニン通りを完全封鎖。大都市の目抜き通りを封鎖するのは簡単なことではなく、撮影が行われたのは人出の少ない新年の週末だった。パトカーは交通封鎖の役割を担い、この一大イベントを見ようとする群集を制止するために、何百人もの警察官が投入された。モスクワの夜を滑走する装甲車は、暗躍するテロリズムの脅威を見事なまでに表現している。ロシア史上初、本物のTNT爆弾(トリニトロトルエン)を150キロ使用するために、撮影隊はFSB(ロシア連邦保安局)へ申請許可を求めた。四日間を渡って行われた爆破シーンは、ロシア映画革命の狼煙を上げるかのごとく、轟音とともにスクリーンを揺るがすことだろう。


■物語紹介

 軍事活動でチェチェンの捕虜となったアレクセイ・スモーリン少佐は、激しい拷問に遭い、モスクワでの爆破テロに関わったと偽証をさせられてしまう。この偽証テープがチェチェン独立軍に利用されれば、FSB(ロシア連邦保安局)は各国政府から糾弾される。スモーリン少佐は虎視眈々と反撃のときを待っていた。
 砂漠ではイスラム過激派「アンサール・アラー」の訓練キャンプが行われていた。来るべきローマ・サミットに向けて、チェチェン独立軍と手を組んだ「アンサール・アラー」は未曾有のテロ計画を実行に移そうとしていた。モスクワで“あるもの”を奪取すること。それを手にすれば、全世界は震撼し、国連はテロリストの要求に従わざるを得ない。各国首脳陣を混乱させ、未曾有のテロ計画を成功させるための切り札。それこそがまさにスモーリン少佐の偽証テープだったのだ。
 チェチェン紛争を取材していた女性ジャーナリスト、キャサリン・ストーンの助けを得てスモーリン少佐は脱出に成功。自分と仲間たちの身の潔白、そしてモスクワを襲うであろう悲劇を阻止せねばならない。しかし、すでにテロ計画は進行しつつあった。テロ・グループは二千人収容のサーカス小屋を襲撃。子供たちを人質に取り、ローマ・サミット開催中の国連を相手に残忍な交渉をはじめていた。飛び交う悲鳴と銃声。用意された偽証テープ。国連が混乱し、早急な対処を打てないうちにテロ・グループはついに“あるもの”を奪うことに成功する。サーカス小屋占拠は時間稼ぎに過ぎなかったのだ。
 国連はテロ・グループの非道な策略に落ち、もはや打つ手はなかった。テロ・グループの次なる要求に従わなければ、世界に破滅が訪れるだろう。タイムリミットは残りわずか…。そのとき、国連はまだ知らなかった。ひとりの男が潜入を開始していることを。認識NO.40-021アレクセイ・スモーリン少佐。誇りを胸に、再び銃に手にした男の孤独な戦いが幕を開ける!


■『大統領のカウントダウン』DATA
監督・脚本:エヴゲーニー・ラヴレンティエフ
出演:アレクセイ・マカロフ/ルイーズ・ロンバード/ヴァチェスラフ・ラズベガーエフ/ジョン・エイモス 【2004年 ロシア 上映時間:1時間51分】
配給:シナジー/エイベックス・エンタテインメント
※3月下旬、シネマミラノほか全国順次公開


トラベルビジョン読者10組20名様を本作品の試写会にご招待します。

<試写会の日程等>
日時:3月10日(金) 18:00開場18:30開映
場所:九段会館(東京メトロ九段下駅)
締切:2月20日(月)必着

☆☆☆応募要領☆☆☆
郵便番号、住所、氏名、電話番号、年齢、性別をご記入の上、下記eメールアドレスに件名「大統領試写会」と明記し、ご応募ください。皆様のご応募をお待ちしております。

eメール:editor@travel-vision-jp.com