IATA、8月の輸送実績はほぼ前年並み、アジア・太平洋が急上昇

  • 2003年10月8日
 国際航空運送協会(IATA)によると、2003年8月の定期航空会社の輸送実績は有償旅客キロメートル(RPK)は前年比0.3%減、有効座席キロメートル(ASK)は1.4%減とほぼ前年並みに回復した。ロードファクターは79.5%であった。方面別で見ても、依然として北米とアジア・太平洋地域が前年の実績を下回っているものの、全ての方面の伸び率はで7月に比べ上昇している。特にアジア・太平洋地区の航空会社はRPKが4.6%減と7月に比べ10ポイント弱も上昇、ASKも4.4%減と7ポイント上昇し、大幅に回復した。IATAではこの好調な実績が続けば、今年の国際線旅客輸送レベルは年末までに前年の1%減ほどになると予想している。
 なお、1月から8月の累計はRPKが5.7%減、ASKが1.1%減であった。8月の方面別定期航空会社の輸送実績は下記の通り。

▽方面別定期航空会社の旅客輸送実績(8月)/RPK/ASK
ヨーロッパ    4.4%増/2.5%増
北米       6.5%減/9.1%減
南米       8.2%増/4.3%減
アジア・太平洋  4.6%減/4.4%減
中東       18.7%増/20.1%増
アフリカ     1.6%増/5.5%増
全体       0.3%減/1.4%減