旅行会社の収益機会を最大化へ、3市場統括責任者に聞く「クマの手」が担う次世代B2B基盤

 エクスペディア・グループが展開する旅行会社向けプラットフォーム「クマの手(エクスペディアTAAP)」が、日本市場で存在感を高めている。インバウンド需要の拡大や旅行スタイルの変化を背景に、旅行会社の仕入れ効率や収益性向上を支える基盤として注目されている。日本・韓国・フィリピンを統括するショーン・キム氏に、サービスの強みや各市場の戦略、今後の展開について聞いた。

ショーン・キム氏
-まずは、これまでの経歴について教えてください。

ショーン・キム氏(以下敬称略) 約30年にわたり、複数の業界でセールス、マーケティング、戦略立案に携わってきました。キャリアのスタートは韓国の大手メーカーで、海外営業やグローバルマーケティングに従事しました。その後、日本に拠点を移し、アウトドア用品、化学、ソフトウェアなど異なる業界で経験を積み、分野を問わず価値を提供できるスキルを磨くことを意識してきました。

 一方で個人的には旅行への関心が強く、これまでに50カ国以上を訪問しています。こうした背景から、旅行分野で自身の強みを発揮できる場としてエクスペディアに参画しました。

-現在の役割についても教えてください。

ショーン 現在は旅行会社向けプラットフォーム「クマの手(エクスペディアTAAP)」のシニア・カントリーマネージャーとして、日本・韓国・フィリピンの3市場を統括しています。各市場の特性を踏まえながら、セールスおよびマーケティングの優先順位を設定し、チームが最大限の成果を発揮できるよう支援しています。旅行会社に対しては、競争力のある商品と信頼性の高いサービスを安定的に提供する体制構築を担っています。

 日本市場においては、GSAとして「Discover The World」と連携し、営業および運営の両面で市場浸透を加速させています。

TAAP営業運営を担うDiscover The World
-「クマの手(エクスペディアTAAP)」の概要についてお聞かせください。

ショーン 「クマの手(エクスペディアTAAP)」はエクスペディア・グループのB2B部門が提供する旅行会社専用の予約プラットフォームです。ホテル、航空券、アクティビティなどのグローバル在庫にアクセスでき、予約ごとにコミッション収益を得ることができます。

 15年以上にわたる運用実績を持ち、現在では世界35市場、4万社以上の旅行会社、20万人以上のトラベルアドバイザーに利用されています。取り扱いは300万軒以上の宿泊施設、500社以上の航空会社、17万件以上のアクティビティに及び、加えて多数のプロモーション料金も提供しています。こうした商品力により、旅行会社は顧客の多様なニーズに柔軟に対応することが可能です。

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