改善と革新の違い-ベルトラ創業者 荒木篤実氏
最近、社会人になりたての頃のことを夢でよく見る。当時、期せずして、衰退しつつある製造業、なかでも斜陽産業といわれていた自動車業界に身を置くこととなった。そんな状況に、正直、悲観的な未来しか描けない自分がいた。そのことをよく覚えているからだろう。が、人間とは不思議なもので、いったん捨てた人生なら、もう怖いものなど何もないようだ。当時、新入社員として海外宣伝部に配属されたときは、誰に何をいわれようが自分が信じるように、ひたすら自分の可能性だけを信じて、ただ挑戦すればいい、そう勝手に決心している自分がいた...