【新春特集】ドイツ観光局、日本の力強い回復確信、新生レイルヨーロッパとも協働で需要獲得へ[PR]

Twitterなど活用で消費者の関心獲得
サステナブル・ツーリズムの鍵は「楽しさ」

「ドラスティック」に進むサステナビリティの取り組み

© GNTB/Fraport - Fraport AG - Frankfurt Airport

 「欧州における鉄道」に関しては、サステナビリティの文脈での注目が高まっているところ。西山氏によると、欧州におけるサステナビリティへの取り組みは「日本では感じにくいが、各国がドラスティックな変化の真っ只中にある」という。

 鉄道では、短距離国内線を置き換えようとする動きが加速しており、ドイツでも長距離高速鉄道網の整備が始まり、ドイツ鉄道(DB)がフランクフルト空港から地方都市への路線を開設。夜行列車の人気も復活してきている。

サステナブル・ツーリズムの鍵は「楽しさ」

© DZT_Julia Nimke

 ドイツ観光局としても、サステナビリティには5年以上に渡って取り組んできているところで、日本でも今後も継続。西山氏は「今年にサステナビリティがデスティネーション選択を左右するようになることはないだろうが、それでもデスティネーションにとって不可欠な要素にはなっていく」との考えで、サステナブルな旅行を「魅力的で楽しいもの」として打ち出すことが重要と語った。

 これは鉄道での移動についても同様で、ただ環境負荷が低いというだけでなく、より楽しく興味を引く体験として打ち出すことで、「旅行者に新しいインスピレーションを与えられるのではないか」と期待している。

 なお、ドイツ観光局のサステナビリティをテーマとした「Feel Good」キャンペーンはDBがメインのパートナーとなっているが、DBは流通をレイルヨーロッパに託していることから日本ではレイルヨーロッパと共同で取り組んでいくことになる。西山氏は、ドイツ観光局にとってレイルヨーロッパは日本市場における「最重要パートナーの1社」であると語り、レイルヨーロッパの体制変更に合わせた新たな協力のあり方を通して日本市場のリカバリーを着実に実現していきたい考えを示した。