コワーケーションドットコム

若者旅行、スポンサーは高齢者!高校生2名がビジコンで提案した内容とは?

  • 2021年10月21日

「旅行」テーマに若者と高齢者をマッチング
「キャリア甲子園」で提案、事業化視野に

 マイナビが運営する学生向けポータルサイト「マイナビ学生の窓口」が主催する「キャリア甲子園」。2020年度の大会では日本ユースホステル協会協賛のもと、同志社高等学校の学生、平野福さんと重谷旺佑さんの2名からなるユニット「そばかす」が高齢者の寄付で若者に旅行に行ってもらう「Dream Baton Journey」という大胆な企画を打ち出し、審査員特別賞を受賞した。今後は事業化を検討しているという、「そばかす」の2人に将来の展望を聞いた。(聞き手:弊社代表取締役社長兼トラベルビジョン発行人 岡田直樹)

(左から)平野さん、重谷さん

【キャリア甲子園とは】
マイナビ学生の窓口が毎年主催する高校生向けビジネスコンテスト。協賛企業数社が出したテーマから好きなテーマを選んでエントリーし、書類審査、プレゼン動画審査、準決勝を経て各企業の代表チームを選出する。最後に企業の代表チーム同士が戦う決勝戦を開催して優勝者を決定する。2020年度大会には6企業が協賛し、高校生2009チーム・6870名が参加した。

-まずは「キャリア甲子園」に参加しようと思った理由を教えてください
平野さん

平野福さん(以下敬称略) 高校生になって勉強がメインの生活になったので、勉強以外のものをしてみたいと思っていました。そんなときに先輩から「ビジコン(ビジネスコンテスト)って面白いんじゃない?」とすすめられて、「ビジコン」でネット検索して出てきたのがキャリア甲子園。じゃあ参加してみたいと思い、重谷さんを誘いました。

重谷旺佑さん(以下敬称略) これまでにいろいろなビジネスコンテストやセミナーに参加していて、キャリア甲子園にも興味があったので誘われたとき参加しようと思いました。僕の場合、起業というよりも新しいものを皆と話し合って考える、その話し合う部分に特に興味があります。

 実は、2019年度のキャリア甲子園にあと1人のメンバーと合わせて3人で応募しました。書類審査は通過したんですが、残りの1人が部活が忙しくて、プレゼン動画の制作に間に合わず、結果出場が1年遅れてしまいました。

平野 今回は賞を取りたい!というより、動画審査に間に合わせようという意識が強かったですね(笑)

-今回提案した「Dream Baton Journey」について教えてください
「キャリア甲子園」では審査員特別賞を受賞

重谷 企画名の「Dream Baton Journey」は「高齢者の旅に行きたい思いを若者が受け取り、旅を共に創り上げていく」という思いを込めて名付けました。企画は旅行に関わる人たちの中で、おもに若者と高齢者が課題を抱えているのではないかという仮定からスタートし、調査をしていく中で実際にそういう結果が出てきました。

 若者が旅行に出ないおもな理由は「お金がない」「働いていて時間がない」「旅行に行く目的が分からない」というものでした。高齢者に関しては、体が不自由だったり、コロナで健康に関する心配があるために行かないという結果が出ました。この両者の抱えている課題をどうやって解決しようか考え始めて、たどり着いたのが「Dream Baton Journey」です。

平野 若者が旅行に行かない理由は3種類ありますが、今回はお金がなくて旅行に行く目的が分からないと考えている大学生をターゲットに事業を考えました。

重谷 「Dream Baton Journey」は大きく分けて3つのステップで進んでいきます。1ステップ目では、高齢者がDream Baton Journeyのウェブサイトに自分の昔の旅行の思い出エピソードを投稿し、寄付をおこないます。2ステップ目では、InstagramなどのSNSで見て投稿に興味を持った若者が、高齢者とウェブサイト上でマッチングします。

 両者がマッチングプログラムに参加しようとする誘因となるのは、若者からすれば無料で旅に行けること。高齢者からすれば、自分が旅行に行けない中でその思いを誰かに伝えられるということです。若者とつながりたい高齢者は結構いるようなので、両者をつなげられるのではと思い、プロジェクトを進めていきました。マッチングした高齢者の思いを背負って旅に出た若者が、旅の中での交流やユースホステルでの宿泊体験で出会う人たちとの交流を通して、人として成長していければと思っています。

 3ステップ目は交流です。若者は旅行中、ライブ映像などを通して出資した高齢者に様子を伝えます。旅行後は高齢者のもとに行き、旅行中の経験や写真を共有したり、お互いの親睦を深めることができればと思います。