itt TOKYO2024
itt TOKYO2024

国内旅行業況、17年2Qは16ポイント増-訪日も9ポイント増

  • 2017年7月10日

▽訪日旅行は2ポイントにプラス転換、九州や沖縄など好調

 JATAによると、2017年4月から6月までの3ヶ月間の訪日旅行は9ポイント増の2ポイントとなり、見通しからは8ポイント増加した。旅行会社からは「FIT化の加速、MICE需要の増加」を指摘する声や、「観光プラス体験が好まれるように感じる」「東南アジアを中心に北陸や九州への訪問者数が増えている」といったコメントが寄せられた。

 業態別では「リテーラー1」「インハウス」がともに30ポイント増と最も増加し、それぞれ18ポイント、5ポイントとなった。次いで「リテーラー2」が18ポイント増のマイナス3ポイント、「総合旅行会社」が14ポイント増の30ポイントとなった。昨年を大きく下回ったのは「ネット系旅行会社」で134ポイント減のマイナス34ポイント。「訪日旅行系旅行会社」は1ポイント減のマイナス11ポイントだった。

 方面別では、沖縄が17ポイント増のマイナス2ポイント、九州が16ポイント増のマイナス16ポイントと2桁増。最も減少したのは北海道で20ポイント減のマイナス11ポイントとなり、近畿も12ポイント減のマイナス22ポイントとなった。顧客層別ではすべての客層が増加し、MICEが19ポイント増のマイナス20ポイント、団体が17ポイント増のマイナス11ポイント、FITが3ポイント増の12ポイントとなった。

 訪日客の出身別ではすべての項目が増加し、なかでも北米は25ポイント増のマイナス1ポイントと大きく増加。次いで欧州が14ポイント増の0ポイント、韓国が10ポイント増のマイナス14ポイント、南米も10ポイント増のマイナス34ポイントとなった。

 17年7月から9月までの3ヶ月間については、訪日旅行全体で4ポイント減のマイナス2ポイントを予想する。旅行会社からは中国人旅行者のリピーター化を指摘する声や、「北陸人気が高まり、欧米圏が増えている」などのコメントが寄せられたという。

 業態別では「ネット系旅行会社」が34ポイント増の0ポイントと改善。「訪日旅行系旅行会社」は5ポイント増のマイナス6ポイント、「リテーラー2」も3ポイント増の0ポイントとそれぞれ増加する見込みだ。最も減少幅が大きいのは「総合旅行会社」で19ポイント減の11ポイントを予想する。

 方面別では9ポイント増の北海道と、3ポイント増の東北、今期並みの東海を除く全方面が減少する見通し。最も減少するのは関東/関西間のゴールデンルートで、9ポイント減のマイナス7ポイントを見込む。このほか、関東と甲信越・北陸、九州が7ポイント減で、それぞれマイナス28ポイント、マイナス23ポイント、マイナス23ポイントとなる見通し。

 顧客層別ではFITが3ポイント増の15ポイントに増加するが、MICEは4ポイント減のマイナス24ポイント、団体も3ポイント減のマイナス14ポイントとそれぞれ今期を下回る見込み。出身地別では、中国が6ポイント増、韓国が2ポイント増、香港と東南アジアがそれぞれ1ポイント増と増加を予想する。

 17年10月から12月までの3ヶ月間については、訪日旅行全体で3ポイント増の5ポイントを予想する。