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週間ランキング、1位はANAの人事-PKGブランド変革も

[総評] 今週は、ANAホールディングスと全日空(NH)の役員人事に関する記事にアクセスが集まりました。人事関連ニュースは普段ランキングの対象外に設定しているのですが、もともとは非常に人気の高いコンテンツです。対象外にしている理由は各社の人事異動が集中すると上位を埋め尽くしてしまうためで、今回の記事は発表されたばかりの新中期経営戦略と密接に関わると考え、あえてそのままにしました。

 人事といえば、7位に日本航空(JL)の記事が入っています。同じ日系航空会社で随分差が出ていますが、これは、根拠はないものの記事タイトルの付け方で出たのではないかと分析しています。

 例えば、Yahoo!トップページのニュース欄はタイトルが13文字までと決まっていて、それは人間にとって一度に認識できる文字の数だから、ということをどこかで読んだことがあります。13文字というと、JLの記事であれば「日本航空副社長にジャルセー」で、確かに冗長な印象です。

 限られた文字数でいかに気を引くか、これは旅行会社にとっても極めて重要な課題でしょう。ツアータイトルやメールマガジンの送信件名などいくつも思い付きますし、あるいは文字でなく「一度に理解できる音声」と考えればさらに幅が広がります。

 しかし、残念ながらこの課題には正解などなく、できることは突き詰めれば試行錯誤のみでしょう。とはいえ、意図が意図した通りに伝わらなければそのメッセージに価値はなく、またどれほど素晴らしい商品も売れなければ意味がありません。

 伝えたいことを伝えたい相手に。非言語的な手段を含めて、これを少しでも上手にできるよう日々工夫を重ねていくことが、どのようなビジネスにとっても基本ではないかと感じます。

 また、今週はパッケージツアーブランドに関する話題が目を引く1週間でもありました。第6位はホリデイの欧州商品について造成をクラブツーリズムに移管するもので、第8位は東武トップツアーズが統合前の2社のブランドを統合する内容です。奇しくも第4位の記事でも海外旅行の「商品力」の重要性が指摘されていますが、個人的にもツアーは旅行業の真骨頂の一つであると信じています。

 先ほどの「伝える」に戻れば、伝えやすいということも良い商品の条件の一つになり得ます。2社の商品がどのような姿になっていくかはまだ分かりませんけれども、そうした視点で変化を見るのもおもしろいかもしれません。(松本)

▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2016年02月21日0時~02月26日18時)
第1位
人事、ANAHD・全日空役員体制-ANAセールス社長に今西氏(16/02/23)
ANAHDと全日空が組織改正-マーケティング会社設立へ(16/02/24)
人事、ANAセールス新役員体制、4月1日付(16/02/24)

第2位
AAなど米系3社、羽田枠合意で歓迎コメント-DLは「非常に残念」(16/02/21)

第3位
日本旅行、インドネシアの旅行会社を子会社化、訪日に注力(16/02/21)

第4位
海外旅行復活に「商品力向上」が不可欠-JATA経営フォーラム(16/02/22)

第5位
日本航空、同性パートナーもマイル利用可能に-ダイバーシティ推進(16/02/22)

第6位
KNT個人、ホリデイ欧州商品の造成をクラツーに移管、共同催行も(16/02/23)

第7位
日本航空副社長にジャルセールス社長の藤田氏-役員人事(16/02/21)

第8位
東武トップ、上期からブランド統合-海外はハワイ、国内は体験訴求(16/02/24)

第9位
主要49社、15年3Q累計の海外旅行は9.2%減-単価は微増(16/02/25)

第10位
現地レポート:フランス復活に向け現地視察、地方への誘客も(16/02/25)