関西国際空港、旅客ターミナル改装へ-旅客案内サインも刷新

  • 2012年1月12日

 関西国際空港は旅客ターミナルの改装に着手する。国内に加え海外からの訪日外客も利用しやすいよう、全フロアを順次リニューアルしていく考え。旅客案内サインについても、旅客ターミナル全体と空港駅から旅客ターミナルビルの連絡コンコースを対象にサインを統一し、より分かりやすくする。

 まずは、デザイナーの喜多俊之氏をアドバイザーとして起用し、3階の商業フロアの全面改修と、1階国際線到着フロアとリムジンバス乗り場を改修をおこない、商業機能の強化、フロア環境の改善、快適性、利便性の向上をはかる。1月初旬に着工し、3月末に終了する予定だ。

 3階フロアは、店舗の配置を業態ごとにわかりやすく集約する。また、エスカレーター周辺や共用部を一新し、見通しがよく明るく開放感があるデザインにすることで、利用者のフロア内の回遊へと繋げたい考え。さらに、女性トイレにパウダーコーナーを併設し、ベビールームを整備するなど、サービス施設も強化する。

 1階国際線到着フロアでは、案内機能の強化をはかり、案内カウンターを到着口から見える位置に再配置し機能的な動線を確保するほか、訪日外客向け観光情報案内コーナーを改修。また、待合スペースを整備し、椅子を全面更新する。リムジンバス乗り場についても、床面を明るく綺麗にするなど全面的に改修する。また、旅客ターミナルビル北側庭園を和風モダンなデザインに修景する。

 旅客案内サインについては、1階、3階の一般エリアと屋外1階リムジンバス、タクシー、一般車乗り場を対象に一新する。盤面サイズを1.5倍に拡大し、日本語、英語、中国簡体字、韓国語の4ヶ国語で表示。また、LEDを活用し省電力化と輝度アップをはかるほか、盤面の色を紺色に統一することで、視認性を高める。そのほか、改修エリア内トイレの温水洗浄便座化なども実施していく。