ハウステンボス通期、初の営業黒字-営業利益10.6億円、入場者は17%増

  • 2011年12月1日

 ハウステンボス(HTB)は2011年9月期(2010年10月1日~2011年9月30日)の決算で、売上高が前年比29%増の131億9800万円、営業損益が10億5600万円の黒字(前年:11億9700万円の赤字)となり、開業以来初めての営業黒字となった。

 「ガーデニング2010ながさき」や、イルミネーション「光の王国」、100万本のバラ祭りのほか、人気アニメ「ワンピース」に登場するサウザンド・サニー号の就航開始などで、入場者やグッズ販売が好調に推移した。入場者数は17%増の179万9000人で、消費単価も13%増加した。また、経常損益は19億7800万円の黒字(同:6億2200万円の赤字)、当期純損益は19億1400万円の黒字(同:68億5900万円の赤字)であった。

 4月から9月までは、震災発生後の関西以西の国内客の取り込みと、消費単価向上に注力。その結果、海外入客数は65%減と大幅に前年を下回ったものの、国内客は21%増となった。ワンピース関連のパーク事業と、客室単価を中心としたホテル事業の単価も向上し、消費単価は27%増加した。来期は、円高による海外客数の伸び悩みが想定されるが、2012年3月25日に開業20年目を迎えることから、20周年を記念した各種イベントや新たな素材への投入などを予定している。

 また、来年1月に営業運航を開始する予定の長崎/上海航路による上海からの来場客増加を見込み、入乗客数で5.5%増の190万人、売上高で15%増の152億円、営業利益で13億円をめざす。