HIS、夏休みの海外旅行予約が3%増−7月8月は11%増、オンライン予約顕著に

  • 2010年7月6日
 エイチ・アイ・エス(HIS)の2010年の夏休み期間(7月17日〜9月30日)の予約数は、前年比3%増で推移している(7月2日現在)。昨年は9月に大型連休があったことから16%増(09年7月3日現在)と大きく伸びたが、今年もプラス成長を維持している。今年は大型連休がないため、9月を除く7月と8月で比べると、予約数は11%増。アイスランド火山噴火やタイでの騒乱があり、夏の予約が出遅れていたが、前年以上の推移で予約が戻ってきている。

 また、予約の傾向として、近年はインターネットでの予約が増えているが、特に夏休み期間は60%増。7月と8月に向けてオンライン予約の動きが顕著だという。なかでも、気軽に行けるデスティネーションで、リピーターの多い韓国やハワイは約2倍と、伸び率が突出。対して、ヨーロッパやアメリカなど長距離でコンサルティングが必要な方面は、店頭販売や電話予約が主流だという。

 方面別では、上位3位までは昨年と同じで、ホノルル、ソウル、グアムの順。4位には万博が開催され、予約数が30%増となった上海がランクインした。また、昨年5位のバンコクは順位を落としたものの10位となっており、騒乱による影響を挽回しつつあることがうかがえる。

 このほか、円高基調により、ヨーロッパが7%増、アメリカ本土が20%増、ソウルが12%増と好調。特にヨーロッパはアイスランド火山噴火で旅行を見あわせた人の再予約も見受けられるという。ヨーロッパはフランス、イタリア、スイス、ポーランドなどへのチャーター便も好調だ。ちなみに、チャーター便については、ヨーロッパを含め、前年の約2倍の座数を設定している。