UAとCOが対等合併で合意、新社名「ユナイテッド航空」−既存路線網は維持へ

  • 2010年5月7日
 ユナイテッド航空(UA)とコンチネンタル航空(CO)はこのほど対等合併に合意した。新しい会社名は「ユナイテッド航空」で、合併により世界59ヶ国370都市のネットワークを有する世界有数の航空会社となる。シンボルカラーはCOのものを使用し、ロゴはCOのロゴにUAの名称を入れる。本社はシカゴで、ヒューストンは世界10都市のハブ空港の中で最大のハブ空港になるという。現在UAとCOでは国内線の重複が少なく、国際線で重複する都市もない。両社が就航している都市には引き続き運航を継続する予定という。

 2009年の輸送実績から計算すると、座席供給量をあらわす有効座席マイル(ASM)はUAとCOの2社合計で約2503億席マイルとなり、デルタ航空(DL)の約2303億席マイルを上回る。旅客輸送量でもUAとCOの有償旅客マイル(RPM)が約2034億人マイルとなり、DLの約1890億人マイルを超える。ただし、旅客数ではDLが約1億6100万人であるのに対し、UAとCOは約1億4400万人と逆転する。日本路線の便数では、2010年5月6日現在、DLが237便であるのに対し、UAとCOはコンチネンタル・ミクロネシア航空(CS)のミクロネシア線を含めて週140便となる。

 UAとCOによると、新会社の年間収益は約290億米ドル(約2兆7200億円)、合併による相乗効果は2013年までで年間10億米ドル(約940億円)から12億米ドル(約1130億円)が期待できるという。合併には株主の承認や米国当局などの承認が必要で、2010年第4四半期に完了する予定。なお、新会社の取締役会の非常勤会長にはUAの会長・社長兼CEOのグレン・ティルトン氏が就任し、CEOおよび取締役会のメンバーにCOの会長・社長兼CEOのジェフ・スマイゼック氏が就任する。