アクセスランキング、1位は欧州便、LCC関連の動きにも注目集まる
[総評] 今週は、なんといってもアイスランドの火山噴火による欧州路線の運航状況が圧倒的な注目を集めました。先週のランキングを書いていた段階ではまったく先が読めない状況で、半ば途方に暮れていました。しかし、4月23日現在、すでに日系航空会社をはじめ多くの航空会社が欧州線の運航を再開しており、影響が出はじめてから1週間でほぼ収束しました。もちろん噴火活動がまったく止まったわけではありませんし、火山はアイスランドだけにあるものではありませんから、まったく気を抜くことはできませんが、それでも本当に心から安堵しています。
ランキングではこのほか、格安航空会社(LCC)関連のニュースも気になります。特に驚きだったのは、ジェットスター航空(JQ)グループでシンガポールをベースに展開するジェットスター・アジア航空(3K)が、関空/台北/シンガポール線への就航を発表したことでした。関空は、すでに他の空港よりもアジア系のLCCが多く就航していますが、個人的には3Kの就航は少し異なった意味あいを持つのではないかと思います。
私は、日本でLCCが普及するための課題は、その会社のブランド力とLCCそのものに対する消費者の理解だと考えていますが、JQと3Kはこの両方を解決する可能性があるためです。まずブランド力についてはタレントのベッキーさんを起用した大規模な広告キャンペーンによって、認知度をある程度以上確立できていることに異論はないでしょう。そして、LCCへの理解促進についても、こうした広告展開によって「割安な運賃で乗れる航空会社」というイメージも定着しつつあると思われます。
こうした推測が正しければ、3Kは就航当初から「ジェットスター」のブランドの認知度と割安な印象を利用できることになり、需要を喚起し、獲得できる可能性は高くなります。また、シンガポールまで行けば、さらに東南アジアの以遠路線につながりますから、LCCを使う旅行スタイルが一気に普及することもあり得るでしょう。その意味で、羽田への就航をねらうエア・アジア(AK)を含めた他のLCCの日本での成功は、JQと3Kの動きを注視し、いかにこの追い風をつかんでいくかがカギになるかもしれません。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年4月第4週:4月19日2時〜4月23日18時)
第1位
◆欧州便、現地18日は欠航2万便規模の見込み−空域封鎖24ヶ国に拡大<続報>(10/04/19)
◆欧州便、現地19日は便数増見込み−日本線で運航再開も<続報>(10/04/20)
◆欧州、空域閉鎖22ヶ国に−成田が対応室設置、AFはソウルや北京便<続報>(10/04/19)
◆欧州線、現地20日は1.4万便が運航の見込み−日系2社も運航再開へ(10/04/21)
◆ヒースローも閉鎖解除、日系航空会社の欧州便は全便再開(10/04/21)
◆欧州線、現地21日は2.1万便まで回復、成田発便も7割が運航再開(10/04/22)
第2位
◆日本航空と全日空、GWの国際線予約数で明暗−関空・中部は近距離人気(10/04/22)
第3位
◆エア・アジア、羽田線の運航権獲得か−販売手法は「全選択肢を精査」(10/04/21)
第4位
◆茨城空港にスカイマークが就航、初の国内線−来港者は15万人達成で活況(10/04/19)
第5位
◆中国東方航空、スカイチーム加盟へ−2011年めどに(10/04/20)
第6位
◆ジェットスター・アジア、関空/台北/シンガポール線に就航へ(10/04/23)
第7位
◆マレーシア、働く女性を「お姫様」に−新キャンペーンで6テーマ訴求(10/04/20)
第8位
◆フォトニュース:全日空、新プロダクト・サービスで価値ある過ごし方を提案(10/04/21)
第9位
◆主要旅行会社、2月の海外旅行取扱額は8%減−プラス成長増加で底打ち感も(10/04/19)
第10位
◆スターアライアンス、世界一周航空券の日本語予約サイトを開設(10/04/21)
ランキングではこのほか、格安航空会社(LCC)関連のニュースも気になります。特に驚きだったのは、ジェットスター航空(JQ)グループでシンガポールをベースに展開するジェットスター・アジア航空(3K)が、関空/台北/シンガポール線への就航を発表したことでした。関空は、すでに他の空港よりもアジア系のLCCが多く就航していますが、個人的には3Kの就航は少し異なった意味あいを持つのではないかと思います。
私は、日本でLCCが普及するための課題は、その会社のブランド力とLCCそのものに対する消費者の理解だと考えていますが、JQと3Kはこの両方を解決する可能性があるためです。まずブランド力についてはタレントのベッキーさんを起用した大規模な広告キャンペーンによって、認知度をある程度以上確立できていることに異論はないでしょう。そして、LCCへの理解促進についても、こうした広告展開によって「割安な運賃で乗れる航空会社」というイメージも定着しつつあると思われます。
こうした推測が正しければ、3Kは就航当初から「ジェットスター」のブランドの認知度と割安な印象を利用できることになり、需要を喚起し、獲得できる可能性は高くなります。また、シンガポールまで行けば、さらに東南アジアの以遠路線につながりますから、LCCを使う旅行スタイルが一気に普及することもあり得るでしょう。その意味で、羽田への就航をねらうエア・アジア(AK)を含めた他のLCCの日本での成功は、JQと3Kの動きを注視し、いかにこの追い風をつかんでいくかがカギになるかもしれません。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年4月第4週:4月19日2時〜4月23日18時)
第1位
◆欧州便、現地18日は欠航2万便規模の見込み−空域封鎖24ヶ国に拡大<続報>(10/04/19)
◆欧州便、現地19日は便数増見込み−日本線で運航再開も<続報>(10/04/20)
◆欧州、空域閉鎖22ヶ国に−成田が対応室設置、AFはソウルや北京便<続報>(10/04/19)
◆欧州線、現地20日は1.4万便が運航の見込み−日系2社も運航再開へ(10/04/21)
◆ヒースローも閉鎖解除、日系航空会社の欧州便は全便再開(10/04/21)
◆欧州線、現地21日は2.1万便まで回復、成田発便も7割が運航再開(10/04/22)
第2位
◆日本航空と全日空、GWの国際線予約数で明暗−関空・中部は近距離人気(10/04/22)
第3位
◆エア・アジア、羽田線の運航権獲得か−販売手法は「全選択肢を精査」(10/04/21)
第4位
◆茨城空港にスカイマークが就航、初の国内線−来港者は15万人達成で活況(10/04/19)
第5位
◆中国東方航空、スカイチーム加盟へ−2011年めどに(10/04/20)
第6位
◆ジェットスター・アジア、関空/台北/シンガポール線に就航へ(10/04/23)
第7位
◆マレーシア、働く女性を「お姫様」に−新キャンペーンで6テーマ訴求(10/04/20)
第8位
◆フォトニュース:全日空、新プロダクト・サービスで価値ある過ごし方を提案(10/04/21)
第9位
◆主要旅行会社、2月の海外旅行取扱額は8%減−プラス成長増加で底打ち感も(10/04/19)
第10位
◆スターアライアンス、世界一周航空券の日本語予約サイトを開設(10/04/21)