WTS、SkyRepでユニット商品の販売開始−契約社数1500社めざす

  • 2010年4月23日
 ワールドトラベルシステム(WTS)は4月15日、海外航空券オンライン予約システム「SkyRep(スカイレップ)」で旅行会社向けのユニット商品の販売を開始した。航空会社の予約システムと直結したSkyRepを通じて、最新の運賃と空席状況を提示するとともに、ホテルや地上手配と組み合わせた商品を一覧で案内する。これまで業界向けには航空券のみを取り扱っていたが、近年ユニット商品を提供する会社が減少したことでユーザーからの要望が高まり、販売に至ったという。WTS営業本部東京営業部部長の佐藤憲一氏は、「最新の情報をオンラインで提供でき、さらに空席のある商品から表示できる」と強みを話しており、2011年度末までにSkyRep契約社数1500社をめざす考えを示した。

 ユニット商品は、航空券、ホテル、現地手配の素材を自由に組み合わせて値づけできることから、旅行会社にとって収益拡大につながる可能性がある。一方で、ユニット商品の提供には豊富な素材と最新の情報が必要で、手間やコストがかかっていた。WTSでは、SkyRepの中に組み込むとともに、消費者向けにパッケージツアーを販売するオンライン予約システム「時価旅」の仕組みを応用することで、こうした課題を解決できたという。現在は、関空、中部、首都圏では茨城発着でソウルや、台北、香港、上海、グアムなどの方面をそろえているが、今後も需要にあわせて商品を拡大していく。

 特に、地方の旅行会社はリピーターを持つ会社が多く、顧客のニーズにあわせてアレンジできるユニット商品や情報の仕入れ先を模索していたと分析。そうした地方の旅行会社にとって利用価値が高いことをアピールしながら、契約者数の増加につなげるねらいもある。このほか、今回のユニット商品販売開始にあわせて、SkyRepの契約料を通常の6000円から最大で2000円に値下げし、より契約しやすくしている。