日本航空と全日空、GWの国際線予約数で明暗−関空・中部は近距離人気

JLの方面別では、オセアニアと台湾の予約数が微増した以外は前年割れ。台湾は予約率が18.1ポイント増の86.6%と好調で、上海万博のある中国も12.7ポイント増の77.2%とプラス成長した。最も予約率が高いのはハワイで、予約数が2.5%減の3万5234人となったものの88.5%の予約率となっている。

一方、NHでは中国とアジア、リゾート路線の旅客数が前年を上回った。中国は21.7%増の4万9081人に回復。予約率も9.9ポイント増の75.3%となった。リゾート路線は旅客数が6.0%増の4255人となったものの、座席数を14.4%と大きく拡大していたため、予約率は6.9ポイント減の86.9%となった。

なお、国内線旅客数はJLが18.1%増の91万1090人、NHが15.9%増の86万9179人。2社ともに約4%提供座席数を減少しており、利用率はJLが66.8%、NHが62.4%となった。
▽出入国者数、関空は2.7%増、中部は1.4%減
関西国際空港のゴールデンウィーク期間(2010年4月24日〜5月5日)の出入国者数は、前年比2.7%増の32万1100人となる予想だ。出国のピークは5月1日で、第2ピークは4月29日、第3ピークは4月28日。到着は5月5日が第1ピークで、第2、第3はそれぞれ5月4日、5月3日の見込みだ。方面別の予約数では、韓国が3万7200人で最も人気が高く、そのほか中国や香港、台湾などが4%から10%超前年を上回り好調。長距離方面でも、ヨーロッパが3.6%増となったほか、オセアニアも17.9%増と増加する予測だ。
一方、中部国際空港の出入国者数は、4月28日から5月6日の期間で1.4%減の10万2100人の予測。出入国のピークは関空と同様だ。方面別の予約数では、韓国は19.3%減と前年割れしたが、中国、台湾、香港、東南アジアなどが好調。最も予約数が多いのは「台湾・香港」で1万1400人だ。
