アクセスランキング、新路線関連に高い注目、HISのハウステンボス支援も
[総評] 今週は新路線に関係する記事が多数ランクインしました。1位は米国系航空会社5社による羽田路線の開設申請で、3位にはエアプサンの(BX)の関空就航が入っています。4位の日本航空(JL)とアメリカン航空(AA)のATI申請や、9位のエティハド航空(EY)の記事なども含めて、成田と羽田の再拡張を控えた2010年らしいランキングになったように感じます。
特に、1位の羽田/米国線の話題では、米国側が持つ1日4便の羽田発着枠に対して1日11便の希望が集まり、まさに争奪戦の様相を呈しています。オフラインのハワイアン航空(HA)も1日2便のホノルル線で名乗りをあげており、仮に1社1便としても1社は選からもれることになります。
羽田空港の国際線発着枠は、これまでの航空協議の結果、アジア6ヶ国、北米2ヶ国、欧州4ヶ国に合計1日30便が認められています。就航の正式な表明は、今回の米系5社を含めてこれまでほとんどありませんでしたが、さまざまなお立場の方とお話をしていると今後は動きが顕在化しそうに感じます。また、日本側も同数の発着枠を確保していますから、国土交通省がその配分をどう判断するか、そしてその発着枠がどのように活用されるかも焦点になるでしょう。
このほか、エイチ・アイ・エス(HIS)がハウステンボス(HTB)の経営支援を決定した記事も6位に入りました。HTBは直近3年間でも15億円から25億円の純損失を計上しており、再建は平坦な道ではないでしょう。国内旅行やインバウンド事業とのシナジーをねらうとのことですが、その方法はまだ見えません。欧州風の街並みがインバウンドでどの程度の魅力を持つのか、といった素朴な疑問も思い浮かびます。
HIS代表取締役会長の澤田秀雄氏は会見で、支援決定を「チャレンジ」と表現し、「アジアを代表する観光都市」をめざす考えを示されたといいます。一代で3000億円を優に超える年商を稼ぐ企業集団を作り上げた澤田会長が描くHTBの青写真はどのようなものか、大いに注目が集まりそうです。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年2月第3週:2月15日2時〜2月19日18時)
第1位
◆米系5社が羽田/米国線を申請、1日4便の枠に1日11便−ハワイアン航空も(10/02/18)
第2位
◆第1種の取扱高営業利益率が微増、黒字企業は57社減−規模で明暗(10/02/17)
第3位
◆エアプサン、関西/釜山線に新規就航−4月26日からデイリーで(10/02/16)
第4位
◆日本航空とアメリカン航空がATI申請、太平洋路線で共同事業展開へ(10/02/15)
第5位
◆ジェットスター航空、オーストラリア往復1.5万円などの特別運賃を発売(10/02/16)
第6位
◆HIS澤田会長、ハウステンボス支援にチャレンジ−条件付き支援へ(10/02/15)
第7位
◆主要旅行会社、09年の海外旅行取扱額は22%減−ツアー参加者は増加(10/02/16)
第8位
◆ルフトハンザ・ドイツ航空、A380型機を5月に納入、アジア、北米路線へ(10/02/16)
第9位
◆エティハド航空、以遠路線で7割販売へ−「大きく飛躍」めざす(10/02/18)
第10位
◆日本航空、サイトのツアー検索機能拡充−海外ダイナミックPKGも3月末から(10/02/15)
特に、1位の羽田/米国線の話題では、米国側が持つ1日4便の羽田発着枠に対して1日11便の希望が集まり、まさに争奪戦の様相を呈しています。オフラインのハワイアン航空(HA)も1日2便のホノルル線で名乗りをあげており、仮に1社1便としても1社は選からもれることになります。
羽田空港の国際線発着枠は、これまでの航空協議の結果、アジア6ヶ国、北米2ヶ国、欧州4ヶ国に合計1日30便が認められています。就航の正式な表明は、今回の米系5社を含めてこれまでほとんどありませんでしたが、さまざまなお立場の方とお話をしていると今後は動きが顕在化しそうに感じます。また、日本側も同数の発着枠を確保していますから、国土交通省がその配分をどう判断するか、そしてその発着枠がどのように活用されるかも焦点になるでしょう。
このほか、エイチ・アイ・エス(HIS)がハウステンボス(HTB)の経営支援を決定した記事も6位に入りました。HTBは直近3年間でも15億円から25億円の純損失を計上しており、再建は平坦な道ではないでしょう。国内旅行やインバウンド事業とのシナジーをねらうとのことですが、その方法はまだ見えません。欧州風の街並みがインバウンドでどの程度の魅力を持つのか、といった素朴な疑問も思い浮かびます。
HIS代表取締役会長の澤田秀雄氏は会見で、支援決定を「チャレンジ」と表現し、「アジアを代表する観光都市」をめざす考えを示されたといいます。一代で3000億円を優に超える年商を稼ぐ企業集団を作り上げた澤田会長が描くHTBの青写真はどのようなものか、大いに注目が集まりそうです。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年2月第3週:2月15日2時〜2月19日18時)
第1位
◆米系5社が羽田/米国線を申請、1日4便の枠に1日11便−ハワイアン航空も(10/02/18)
第2位
◆第1種の取扱高営業利益率が微増、黒字企業は57社減−規模で明暗(10/02/17)
第3位
◆エアプサン、関西/釜山線に新規就航−4月26日からデイリーで(10/02/16)
第4位
◆日本航空とアメリカン航空がATI申請、太平洋路線で共同事業展開へ(10/02/15)
第5位
◆ジェットスター航空、オーストラリア往復1.5万円などの特別運賃を発売(10/02/16)
第6位
◆HIS澤田会長、ハウステンボス支援にチャレンジ−条件付き支援へ(10/02/15)
第7位
◆主要旅行会社、09年の海外旅行取扱額は22%減−ツアー参加者は増加(10/02/16)
第8位
◆ルフトハンザ・ドイツ航空、A380型機を5月に納入、アジア、北米路線へ(10/02/16)
第9位
◆エティハド航空、以遠路線で7割販売へ−「大きく飛躍」めざす(10/02/18)
第10位
◆日本航空、サイトのツアー検索機能拡充−海外ダイナミックPKGも3月末から(10/02/15)