ハワイ州観光局、2010年は大幅成長に意欲、座席拡大と円高基調で市場回復へ

その追い風となるのが、航空座席数。2009年が0.5%減の159万7326席であったが、平均ロードファクターは70%で「まだまだポテンシャルがある」とする。さらに今年はデルタ航空(DL)や全日空(NH)、大韓航空(KE)が機材を大型化を予定しており、一倉氏は「大型化によりビジネスクラスも増える。価格と人数のバランスが取れた形で送客をお願いしたい」と、期待を語った。また、2009年の日本人消費額のうちホテル宿泊費が約15%減少していることについても「市場が悪いなか、各ホテルがプロモーションレートを出している」とし、円高を含めハワイへの旅行がしやすい環境にあることをアピールした。

なお、セミナーではホノルル現地で、HTJハワイ・プロジェクト・コーディネーターを務めるフジタ佳子氏が、「多様性と進化」をテーマに最新情報を提供。多様化するフラ関連ツアーの状況やオアフ島北東部のワイアナロの農園、タンタラスの丘からのダウンヒルなど、新たな観光素材やアクティビティを紹介した。
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