JNTO、ビジット・ジャパン・イヤー2010が始動−海外12市場で懸賞を実施

  • 2009年10月8日
 日本政府観光局(JNTO)はこのほど、2010年を「ビジット・ジャパン・イヤー(VJY)」の年と位置付け1000万人達成に向けて本格的なプロモーションを開始する。世界的な経済危機や円高によりインバウンドが低迷する中で、2010年1000万人達成に向けての最終年として大規模のキャンペーンを展開し需要を取り込むねらいだ。

 具体的には海外と国内それぞれでキャンペーンを展開する。海外市場では10月から、韓国、台湾、中国、香港、タイ、シンガポール、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリアの海外重点12市場を中心に、オープン懸賞を実施。ウェブサイト上で市場ごとに応募者を募り、簡単なアンケートに記入し抽選で日本への往復航空券や東京ディズニーリゾートやユニバーサルスタジオジャパンなどの観光施設の入場券等があたるというもの。JNTOによると、1市場あたり3000万円の予算を投入しており、これまでにない大規模な内容となっている。また、応募した人の情報はデータベース化し、メールマガジン配信などのダイレクトプロモーションに活用する。例えば、フランスでは日本食の魅力を伝える特設グルメサイトを設けるほか、台湾では旧正月をメインに冬の温泉やスノーアクティビティなどの観光素材を提案、いずれも懸賞キャンペーンと同時に展開する。

 国内については、北海道から沖縄までの16地域の各種イベントや特典などの情報の提供を充実させていく。各地の運輸局や地方自治体と協力して取り組んでいく計画だ。