ニュージーランド航空、燃油サーチャージ値上げ−その他外航2社も復活申請
ニュージーランド航空(NZ)は8月17日、10月から12月の発券分の燃油サーチャージを片道9500円で申請した。現行は4000円。昨年末から下落傾向を示していた燃油価格が3月以降反転したため、値上げ申請した。日本航空(JL)のウェブサイトを参考にすると、10月からの燃油サーチャージ額を決める基準となる5月から7月の平均燃油価格は71.41米ドル。国土交通省航空局国際航空課によると、すでにNZ以外でも7月から9月は廃止した外航2社が復活する内容で申請してきているといい、10月以降の燃油サーチャージ問題の再燃と需要への影響が懸念される。
燃油サーチャージをめぐっては、その額の高さや分かりにくさから需要低迷の一因とされ、7月から9月の発券分で日本に就航する57社(※)のうち30社が廃止を申請し、需要喚起効果があったと見られている。このことから、国土交通省航空局長の前田隆平氏に対して、10月以降についても復活を認めないようよう日本旅行業協会(JATA)が要望するなど、復活、値上げに対して反対の動きが出ていた。
一方で、景気後退と新型インフルエンザが航空会社に与えた打撃は大きく、燃油価格の値上げは大きな負担であるため、前田氏からも要望に対して簡単には実現できない旨の説明があったという。JLと全日空(NH)は週内にも燃油サーチャージ申請を発表する見込みだが、「ゼロ」を維持する動きは現状では見えておらず、このままであれば設定水準で多少の調整があったとしても復活する可能性が高いようだ。
※日系2社を含む。コンチネンタル航空とコンチネンタル・ミクロネシア航空、デルタ航空とノースウエスト航空はそれぞれ1社としてカウント
▽参考:7月〜9月燃油サーチャージ一覧
エクセルファイル
PDFファイル
▽関連記事
◆JATA、燃油費廃止と運賃一本化を航空局長に要望−日系2社は今週中にも(2009/08/03)
◆日系2社、10月からの燃油サーチャージ額復活か−8月をめどに決定(2009/07/24)
燃油サーチャージをめぐっては、その額の高さや分かりにくさから需要低迷の一因とされ、7月から9月の発券分で日本に就航する57社(※)のうち30社が廃止を申請し、需要喚起効果があったと見られている。このことから、国土交通省航空局長の前田隆平氏に対して、10月以降についても復活を認めないようよう日本旅行業協会(JATA)が要望するなど、復活、値上げに対して反対の動きが出ていた。
一方で、景気後退と新型インフルエンザが航空会社に与えた打撃は大きく、燃油価格の値上げは大きな負担であるため、前田氏からも要望に対して簡単には実現できない旨の説明があったという。JLと全日空(NH)は週内にも燃油サーチャージ申請を発表する見込みだが、「ゼロ」を維持する動きは現状では見えておらず、このままであれば設定水準で多少の調整があったとしても復活する可能性が高いようだ。
※日系2社を含む。コンチネンタル航空とコンチネンタル・ミクロネシア航空、デルタ航空とノースウエスト航空はそれぞれ1社としてカウント
▽参考:7月〜9月燃油サーチャージ一覧
エクセルファイル
PDFファイル
▽関連記事
◆JATA、燃油費廃止と運賃一本化を航空局長に要望−日系2社は今週中にも(2009/08/03)
◆日系2社、10月からの燃油サーチャージ額復活か−8月をめどに決定(2009/07/24)