旅行・宿泊の電子商取引、BtoCは28%増の6510億円、BtoBは5%増1620億円
経済産業省と次世代電子商取引推進協議会(ECOM)が発表した「2007年度電子商取引に関する市場調査」によると、日本における旅行・旅行業の消費者向け電子商取引(BtoC)の市場規模は前年比28.1%増の6510億円であった。これはBtoC全市場の5兆3440億円(前年比21.7%増)の12.2%を占める。また、航空チケットを含む運輸業は12.3%増の2370億円。インターネット利用者が2007年にインターネットショッピングで購入した商品・サービス別では、パッケージツアー申込やホテル予約を含む旅行サービスは30.9%で全体の7位、交通チケットを含む各種チケットは9位の28%であった。
また、旅行サービスの購入回数では、「以前も購入したことがあり、購入回数は増えた」が26.2%、「以前は購入したことがなかったが、購入するようになった」が12.8%で、「増えた」あるは「購入するようになった」人の合計が「減った」の7.5%よりも31.5%多い。また、支出額でも「増えた」が34.6%、「減った」が9.8%で差分は24.8%であり、インターネットでの旅行商品の購入は、確実に市場に浸透しているといえるだろう。
一方、企業間電子商取引(BtoB)市場では、全市場が9.3%増の161兆6510億円と大きく伸びているのに対し、旅行業・宿泊を含む「その他サービス業」は5.2%増の1620億円であった。
▽インターネット型旅行会社の実際は
こうした動きは、旅行会社の実績にも表れている。ジェイティービーの2007年度の決算によると、インターネット販売の取扱額は前年比22.2%増。このうち、宿泊が27.5%増、航空券は日本発着のみで21.2%増という。インターネットに特化した旅行会社の取扱額は、今年に入っても伸びており、例えば、楽天の08年中間期(1月〜6月)の決算では、トラベル事業は予約流通総額が21.5%増の1248億円、売上高は26.3%増の72億5100万円、一休の2008年度第1四半期(4月〜6月)の営業収益は11.2%増の5億9800万円。また、i.JTBの上半期の取扱額は前年比15.4%増の349億2405万1000円、海外旅行に限ると46.9%増の33兆2399万円と大幅に前年を上回った。i.JTBは各種機能提供を含めた展開、楽天は宿泊以外の足回りを含めた総合化への動き、一休はヤフートラベルとの連携やインバウンドへの対応など、積極的に事業領域を広げていることも、取扱額が拡大した結果といえるだろう。
また、旅行サービスの購入回数では、「以前も購入したことがあり、購入回数は増えた」が26.2%、「以前は購入したことがなかったが、購入するようになった」が12.8%で、「増えた」あるは「購入するようになった」人の合計が「減った」の7.5%よりも31.5%多い。また、支出額でも「増えた」が34.6%、「減った」が9.8%で差分は24.8%であり、インターネットでの旅行商品の購入は、確実に市場に浸透しているといえるだろう。
一方、企業間電子商取引(BtoB)市場では、全市場が9.3%増の161兆6510億円と大きく伸びているのに対し、旅行業・宿泊を含む「その他サービス業」は5.2%増の1620億円であった。
▽インターネット型旅行会社の実際は
こうした動きは、旅行会社の実績にも表れている。ジェイティービーの2007年度の決算によると、インターネット販売の取扱額は前年比22.2%増。このうち、宿泊が27.5%増、航空券は日本発着のみで21.2%増という。インターネットに特化した旅行会社の取扱額は、今年に入っても伸びており、例えば、楽天の08年中間期(1月〜6月)の決算では、トラベル事業は予約流通総額が21.5%増の1248億円、売上高は26.3%増の72億5100万円、一休の2008年度第1四半期(4月〜6月)の営業収益は11.2%増の5億9800万円。また、i.JTBの上半期の取扱額は前年比15.4%増の349億2405万1000円、海外旅行に限ると46.9%増の33兆2399万円と大幅に前年を上回った。i.JTBは各種機能提供を含めた展開、楽天は宿泊以外の足回りを含めた総合化への動き、一休はヤフートラベルとの連携やインバウンドへの対応など、積極的に事業領域を広げていることも、取扱額が拡大した結果といえるだろう。