ドイツ観光局、見本市ワークショップを開催−日本のビジネス需要に期待

昨年4月に開催したハノーバー・メッセ国際産業技術見本市ではパートナー国に選ばれた日本から150社が参加、最初の3日間で43件、16万ドルの成約につながった。このほか、ドルッパ国際総合印刷機材展では52ヶ国、約40万人が来場、日本から出展した45社のうち、1年の連結売上高の2割にあたる契約をとりつけた企業もあった。ケルンメッセ社長の宮崎征氏は、「ドイツ見本市は世界でも規模が大きく、多くの国から輸出力のある企業が参加するため、優れた商品と十分な情報、有能な人材で臨めば成功につながる」という。また、「商取引だけでなく、有益な情報収集の場でもあり、社員研修の場にもなる」と多くの可能性を示した。
また、ドイツ観光局はケルンを例に、5ツ星以上のホテルの客室数が3300室以上あり、ライン河クルーズやアーヘン大聖堂などの観光素材も充実していることから、ビジネスと観光を組み合わせたツアーを提案。さらに、同観光局の鈴木氏は「企業からの要望に受身になるのではなく、旅行会社が専門分野などを設けて強みを作り、提案することもできる」とビジネス需要の取り込みへ協力する姿勢を示した。