KNT、角川グループと合弁会社、旅のスタイル提案を事業に

  • 2008年1月31日
 近畿日本ツーリスト(KNT)は、角川グループホールディングス(角川G)と共同出資し、「旅の時間の過ごし方・楽しみ方」を提案する「旅のスタイル提案事業」に着手する。KNTが持つ旅行のノウハウやコンテンツと、角川Gのメディア特性を生かした編集力を融合することで、既存事業に対する付加価値の提供と新事業に対する相乗効果が見込めると判断。3月には両社の共同出資により、新会社「ティー・ゲート」(Tゲート)を設立し、「ニュータイプの旅行のムーブメントの創出とポータルサービス」「多様なメディアと連動した旅行地におけるワンストップサービスの提供」をめざす。

 Tゲートでは、地域に根ざした旅行会社や宿泊施設、観光施設、NPO、自治体などと連携。手作り感のある旅行商品やプログラムを、ウェブやモバイルを介在して紹介、およびマッチングする場を提供する。また、これら商品やプログラムに関わる人材育成も実施する。事業開始は6月の予定で、稼動後1年間で20億円程度の販売を見込む。

 Tゲートの出資規模は総額8億円程度で、KNTが55%、角川Gが45%。役員数は7名で、KNTから4名、角川Gは3名を送る。