JTB西日本、ニンテンドーDS用京都観光ソフト発売へ−他都市でも展開検討

  • 2007年11月30日
 JTB西日本は2008年2月28日、ニンテンドーDS用のソフト「DSもって旅にでよ♪京都」を発売する。これは、京都市と京都市観光協会の協力のもと製作する観光ガイドソフト。タッチペンを使用して地図をスクロールし、目的地までの移動距離を計算するなど、紙のガイドブックでは実現不可能な機能を盛り込んだ。また約400ヶ所の寺社などの施設を、写真とオリジナルのガイド文で案内するほか、「JTBおすすめコース」や京都にまつわる物語をキャラクターが会話形式で紹介する機能なども付けた。年間観光客数4800万人というマーケットの大きさを活かし、2年間で10万本の販売をめざす。

 JTB西日本社長の鈴木孝三氏は、「膨大な情報を容易に持ち歩ける携帯性」、「地図のスクロールや拡大縮小、観光地のアイコンで簡単に情報を得られる検索性」、「情報の豊富さ」をメリットとして強調。地図はゼンリンと共同開発し、タッチペンを動かすと祭りの音が聞こえ季節の行事を見ることができるなど、遊び心のあるものとした。また、ユーザーがお気に入りスポットを登録してオリジナルのコースを作ることもでき、行った場所や行きたい場所などリピーターの旅の記録用としても利用可能。これらの記録は友人と交換できる。このほか、ミニゲームなども組み込んだ。

 鈴木氏は、ニンテンドーDSの累計販売台数が2000万台であることに言及し、「(DSは)新しいメディアとも言える。今回のソフトは観光情報の媒体を大きく変えるもの」と意気込む。今回は京都の寺社を中心に紹介したが、今後は他のテーマや他の都市、インバウンド用に英語版など、さまざまな展開を検討する。