コンチネンタル・アーウィン氏、「アジア直行便化は供給量増」−拡大も視野

このところ米系航空会社など、アジア各地への就航便について日本経由便から直行便へと切り替える動きが鮮明だ。これについて、アーウィン氏は「これまで日本を経由していた(アジア発の)旅客が直行便を利用することは、実質的に日本市場への供給座席が増える」として、引き続き旅行会社の販売面での協力を得たいという。COはニューアーク/香港線、ニューアーク/北京線のほか、2009年にはニューアーク/上海線の就航も予定しており、日本市場への供給席数が引き続き増えることも示唆した。
日本での今後のビジネス展開については、「成田空港のスロットの拡大による年2万回、羽田空港の4本目の滑走路の供用開始となる2010年が大きなポイント」とし、日米航空交渉の合意次第と前置きしながら、「アメリカ本土の主要なハブ空港に就航したい」との考えを示した。また、日本の地方都市発のグアム行きについては「需要の創造という観点も重要だが、ボーイング737-800型機など155席程度の適切な供給ができる機材で、直行便のメリットをアピールしていきたい」と語り、レジャー需要の拡大も目指していく。
なお、先日の日米航空交渉で旅客便については、チャーター便については東京発を除き無制限、東京発については段階的に拡大することで合意されている。これについて「昨夏に羽田、関西を含めたチャーター便で成功しており、今後は決まったものがないものの運航したい」と意欲を示している。ただし、運航条件が午後23時から午前6時までの深夜早朝枠であることから「消費者の利便性という点では、電車をはじめアクセスの問題があり、改善する余地もある」として、枠の拡大が早期の便数増加には繋がらないとの考えも示した。