羽田/虹橋間、運航開始−日中国交正常化35周年のシンボル事業に

  • 2007年10月1日
 羽田/上海・虹橋空港間のチャーター便運航が開始され、9月29日に冬柴鐵三国土交通相などが出席し、式典が開催された。冬柴国交相は「羽田、上海ともに中心地から近い空港を利用し、新たな日中の架け橋として欲しい」と語り、「ビジット・ジャパン・キャンペーンの加速、2010年の上海万博の戦力になる」とシャトル便の運航開始に期待感を表明。日中国交正常化35周年の当日に運航が開始されることにも、「まさに署名の日からちょうど35年目にあたり、両国の35周年のシンボルとしてふさわしい」と喜びを示した。

 初便を運航する全日空(NH)の代表取締役社長の山元峯生氏は、羽田/上海線について「今後は両国の動脈として活躍してほしい。最新鋭機を投入し、安全運航をしていく」と祝辞を述べ、初便に冬柴国交相、鈴木航空局長などが搭乗、247席満席で運航した。

 また、日本航空(JL)は1972年に日中政府要人を乗せたチャーター便、パンダ輸送のチャーター便の運航を行った。その後、1974年から羽田、大阪、上海、北京のルートで運航を開始、今回のチャーター便運航で新たな日中間の航空路の歴史になるという考えを示した。なお、JLは全223席のうちビジネスクラス23人、エコノミークラス203人で運航した。