日韓、08年も交流年−冬柴大臣は日韓訪問者数逆転で政府が出国者「後押し」

冬柴国交相は今年の日韓双方向の訪問者がはじめて韓国から日本へのインバウンドが上回ることを受け、「政府としても引き続き多くの日本人に(韓国へ)行っていただくようがんばらなければ」とコメントし、アウトバウンドの重要性も示唆。本保総合観光政策審議官はこの発言について、「日本/韓国間の交流人口が逆転したことを重く受け止め、大臣として見逃すことが出来ないという考えではないか。大臣自らが汗をかかれるということ」として、今後の動きにつながる端緒であることを示唆。また、8項目の具体的な内容は、12月に予定している日韓の二国間の観光協議の場で話し合う予定だ。

韓日観光交流大賞韓国文化観光部長官賞に日本旅行が選ばれた。受賞した日本旅行代表取締役社長の金井耿氏は「今回の受賞を機にさらに、韓国への送客をしていく必要がある」とし、「キャンペーンなど常に社内で検討しているが、通常以上の取り組みをしていく」と語り、具体的な内容は言及しなかったものの、今年以上に送客を注力していく考えを示した。また、韓日観光交流大賞韓国観光公社社長賞には日本修学旅行協会も選ばれた。
▽東日本の公立中学校で初の海外修学旅行実施の両国中は来年も継続
この夕べには東日本の公立中学校で初の海外修学旅行を実施した両国中学校の森本芳男校長なども出席。同氏によると、今年の修学旅行については満足しているとの考えから、来年についてもソウルへの修学旅行を継続していく考え。ただし、価格については「旅行会社や航空会社が努力して、あまり儲からなくともやってくれている」と理解を示しつつ、「修学旅行全体の費用に関する規定があり、多くの費用をかけることもできない」として廉価な運賃の設定などの対応策も求めつつ、満足度の高い旅行を実施できるよう協力を求めていくという。