
ノースウエスト航空(NW)日本支社長に6月から就任したジェフリー・S・バーニアー氏が日本での市場展開などについて語った。日本路線を含む8月の太平洋路線は90.5%で、全世界のロードファクターも高い搭乗率を記録。イールドマネジメントも成功しているという考えで、「高いイールドも維持している」とコメント。ただし、路線別ではリゾート路線については、日本人訪問者数が8%減から9%減とやや弱含みの状態だが、「(航空座席の)供給量が減少していることから、やむをえない」として、調整局面にあるとの考え。その一方で、アジア路線は中国を中心に22%増から23%増という日本人出国者の動向からすると高い需要があり、供給量の増加にあわせた増加を記録しているが、「日本発供給量の全体を見ていく」として適正な供給量を見定めていく姿勢を示した。また、新規路線については12月21日から、関西/サイパン線の運航を開始する予定だが、「レジャーマーケットを中心に歓迎されるのでは」とコメントし、今後はボーイング787型機の導入により、NWのネットワーク拡大に繋がるとの期待感も示した。さらに、成田でのハブ機能を維持し、名古屋、大阪での運航便、さらにスカイチームをあわせ、日本での国際線のプレゼンスを高めていく考え。
旅行業界、旅行会社との関係についても「引き続き、協力を」とコメント。「(最終消費者となる)旅客は価格の透明性を求めている」ことから、「付加価値を提供し、価格は重要だが、それだけに終わらない情報を提供していく」とも述べ、IT運賃とPEX運賃と消費者のニーズに合わせた販売につなげていく考えを示した。