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阪神航空、添乗員などパッケージの質と値ごろ感を重視、下期の出足好調

  • 2007年9月5日
  阪神航空は9月4日、フレンドツアーの下期商品の顧客向け発表会を開催、設定した81コースのうち残席僅かとなるコースもあり、出足は好調という。フレンドツアーセンター所長の岡田浩氏は、「ユーロ高やヨーロッパ地域のインフレ、燃料の高騰などに対して、できる限り価格転嫁を抑え、同品質の他社商品よりも割安にできた」とし、「できる限り直行便を使用し、宿泊施設も安全性や設備、旅情、中心部へのアクセスなど、高品質や快適性を確保した」という。添乗員は方面別の専任制を採り、現地の知識を豊富に持ち、ツアー参加者のニーズをつかめるように、常に旅行客との接点を意識した。こうした点から、2006年の顧客アンケートは、回答者の90%が「満足」と回答し、添乗員を指名する声も多かったという。また、募集人数を最大27名とし、2006年の催行ベースの平均は16.8人、2007年第1四半期は16.3人と、「ゆとりを感じられる」という。

 方面別ではトルコや南米の人気が高く、トルコは8日間の日程で最後の2日間にザ・リッツ・カールトンの客室の窓からボスポラス海峡を望める部屋を確約したプラン、13日間の日程では、シートのピッチを大きく取り、縦3列配置の「デラックスシートバス」を使用して快適に旅行するプランなどを用意。南米は、リオのカーニバルをメインとするコースは、既に残席が少なくなっているという。イタリアでも、あえてミラノを外し、ベニスとフィレンツェ、シチリアを2泊ずつ回るコースなども販売している。さらに、中央ヨーロッパ地域やフランスにビジネスクラスで行くコースも、「現地の有数のホテルを利用する上質な旅でありながら割安感が高い」設定をしている。

 なお阪神航空は、発表会を東京と大阪、横浜で実施し、3ヶ所合わせ約8000名を集客。会場には添乗員も参加して旅行の相談を受けるなど、顧客の囲い込みと新規顧客の開拓を進めた。また、同社は旅行取扱開始から60周年を控え、岡田氏は「質を維持し、利用者の満足度を高く保ち、これまでになかった商品を企画することも考えている」という。