DS応援プロジェクト:ベトナム模擬問題1

  • 2007年9月3日

問 次のホーチミンの観光スポットのうち、ベトナム戦禍を免れて1度も修復されていない文化財はどれか
 
 A 聖母マリア教会
 B 中央郵便局
 C 統一会堂
 D 市民劇場


  ――正解は最下行へ

ここに注目!


▽ベトナム経済の中心地・ホーチミン

タンソンニャット国際空港を備え、ベトナム南部のゲートウェイであるホーチミンは、ベトナム経済の中心地。地方からの出稼ぎ労働者も含めると、居住者は首都ハノイを超える600万人から800万人とも言われているほど活気のある街だ。ベトナム戦争時は南ベトナム政府があったため、街は激しい空爆を受けたが、市街にはガジュマルなどの並木道の緑が溢れ、中には100年から200年以上もある巨木も多い。人口より多いといわれるバイクが行き交う雑多な印象と、19世紀のフランス統治下の影響によるコロニアルな雰囲気が交錯し、力強いベトナムらしさが漂う街といえるだろう。

1880年に建設された重厚なカトリック教会「聖母マリア教会」(サイゴン大教会)は、戦禍の影響を受けずに当時の姿をとどめる貴重な文化財となっている。赤レンガが印象的な教会は、全てフランスから取り寄せた建築材を使用したもの。また、隣には1886年に建築された中央郵便局はコロニアル風の代表的な建築物。こちらは5回ほど建てかえられたという。


▽南部ベトナムの観光拠点

・クチトンネル
ホーチミンから60キロメートル、車で1時間30分ほどの距離にあるクチトンネルは、ベトナム戦争時、解放戦線の拠点となった場所。4300平方キロメートルの地下に、蜘蛛の巣のようにトンネルが掘られ、深いところでは3階建てとなっており、総距離は250キロメートル以上。空爆による衝撃にも耐えられたというトンネル内には、住居や炊事場、病院、作戦会議室、水路など、さまざまな機能が備わっていたという。観光向けには「ベンドウックトンネル」と「ベンディントンネル」の2つがあり、どちらでもゲリラ戦で使用した武器、罠や当時の生活用具、トンネル内の見学が可能。ホーチミンの「戦争証跡博物館」とあわせ、修学旅行の学習素材としても最適だ。

・豊潤なメコンデルタの玄関口・ミトー

ホーチミンから南へ70キロメートルほど。車で約2時間のところに東南アジアの大河、メコン川が作るメコンデルタがある。その入り口の街といえる場所がミトーだ。広いところで川幅が3キロメートルもあるというメコンデルタには大小の中洲があり、ミトーからは人が住む4つの中州へ行ける。なかでもダイソン島は6000人が住む最大の島。島内には民家、学校や果樹園があり、観光客向けの土産物店も多い。島の付近では小さな手漕ぎボートに乗り、ヤシの生える細い水路を行き来する体験もできる。また、ミトーでは名物のエレファント・フィッシュ、ライスボールの昼食も忘れずに勧めたい。




トラベルビジョン関連記事





正解 A     >>問2 に挑戦   >>問3 に挑戦