日本航空、プレミアム戦略の一環で国内線にファーストクラスを展開−イメージ向上狙う

設定路線は、羽田/伊丹線の1日7往復程度で開始し、2008年度以降に、羽田/福岡線、羽田/札幌線に拡大、いずれは全路線で導入したい考え。機材はボーイングB777-200型機で、ファーストクラスの座席数は14席。従来の機材からは、クラスJが6席、エコノミーが30席減少する。シートピッチは約130センチメートルで、シート幅は53センチメートル、リクライニングは最大42度とした。パソコン用の電源は備えていない。機内食はどの時間帯の利用でも食事や軽食、茶菓、飲料までバリエーション豊富に取りそろえた。夕食メニューで「分とく山」や「なだ万」、「アロマフレスカ」、甘味類で「サンフルーツ」や「鈴懸」など、有名店との提携メニューを用意するほか、飲料でも「幻の焼酎」とも呼ばれ人気が高い「森井蔵」を提供する。
JL代表取締役社長の西松遙氏は、高額ながら高品質な旅行商品を例に挙げつつ「国内便は安全性に加えて定時性が重要だが、今後はプラスアルファの部分が必要になってくる」とし、コストダウンだけではなく、消費者のニーズに合った商品を販売するという意図を語った。また、「昨今低下したイメージを向上させることが大きな狙い」であるとも言及、中長期経営計画で掲げたプレミアム戦略に則り、国際線にプレミアムエコノミークラスを導入するなど、継続して施策していく考えを改めて示した。