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ホールセール6社、BtoBtoCの新システム「シンプラス」を提供へ

  • 2007年8月28日
 エヌ・ティー・エス、オーベルインターナショナル、クロノス・インターナショナル、ダイナスティホリデー、ユニオンエアーサービス、ワールドストリームのホールセール6社は共同でBtoBtoCのシステム「SIMPLUS(シンプラス)」を開発、9月1日から申込みを受け付け、順次利用を開始する。これは6社が共同して航空座席をリテーラーに提供、今後新たにeビジネスに参入を計画している旅行会社などを対象にeコマースの推進をねらう。クロノス・インターナショナル取締役営業本部長の横田勝美氏によると、「アライアンスはこれまで(リテーラーに)供給する航空会社などだぶらないようにしていた。シンプラスでは6社が競争原理の中で複数の会社が選べる」とメリットを説明。そのほかにも初期費用や月額費用が他社で提供するシステムより廉価であること、今後はダイナミック・パッケージを視野に航空以外のランドやホテルなどサプライヤーを増やしていく。

 シンプラスは現在、成田発の航空会社についてはほぼ網羅し、券種別に約1万8000コンテンツを当初提供する。成田発以外の地方発の航空座席については一部で取扱があるが、今後順次、増やしていく予定。このところ、航空会社の商品はリバイスが多く、この対応を着実かつ瞬時に行うことが求められており、こうした航空会社の要望も取り入れた形で販売をしていくという。なお、システム開始当初で65万人規模を送客するアライアンスとなり、「日本では最大規模のアライアンス」(横田氏)という。

 このシステムを利用するリテーラーの確保については、「これまでeコマースの展開に費用面などで二の足を踏んでいたところに利用してほしい」としており、当面は6社の取引会社へ提供し、徐々に拡大していく。また、シンプラスの機能の拡張については、決済機能は現時点で盛り込んでいないが、今後はこうした機能を追加する。そのほか、ダイナミック・パッケージの機能提供に関しても「取引会社の要望を聞きながら、機能を追加していきたい」という。

 なお、システムついて、9月14日のJATA世界旅行博会場においてシンプラス専用ブースにおいて紹介する計画。ブースでは使い勝手などを見てもらうほか、業界日には商談や打ち合わせなども予定している。なお、利用は初期費用5万円、月額利用料は消費税含み1万500円とし、9月中の申込みについてはキャンペーンとして初期費用をとらない。


▽シンプラス
http://www.simplus-net.com

▽シンプラス事務局 TEL:03-5269-1150