DS模擬問題:チェコ編2

問 毎年5月12日から開催される、ヨーロッパを代表する音楽祭の名前は次のどれか
A スメタナの春
B プラハの春
C チェコの春
D ドヴォルザークの春
――正解は最下行へ
ここに注目!
▽スメタナの祖国で音楽に浸る旅

ドイツ、イタリア、オーストリアなどのヨーロッパ音楽大国に並ぶチェコ。日本人のファンの多い作曲家であるスメタナも、チェコ出身である。あまりにも有名なスメタナの作品「わが祖国」を、ぜひともチェコで聴いてみたいと思う人も多いはず。そんな彼らにお勧めしたい音楽的イベントが、毎年スメタナの命日である5月12日から6月にかけて開催される「プラハの春・国際音楽祭」。プラハ最高峰の音楽イベント。期間中は世界各国から観客が訪れる。主にクラシック音楽が対象で「わが祖国」の演奏で幕を開けるのが恒例だ。
ちなみに、スメタナの故郷・リトミシュルには、世界遺産に登録された「リトミシュル城」がある。16世紀後半にルネサンス様式に改装したもので、外壁のほとんどの部分を「スグラフィット」という漆喰を引っかいて描く技法が用いられている。さらに、注目は城内のビール醸造所。スメタナの父はビール職人で、このビール醸造所でスメタナは生まれた。

プラハの春国際音楽祭 http://www.festival.cz
ストゥルニ・ポジム http://www.strunypodzimu.cz
10月から11月にかけて行われるクラシック音楽とジャズの音楽祭
プラハの秋国際音楽祭 http:// www.pragueautumn.cz
9月から10月にかけて開催されるクラシック音楽祭。
スメタナのリトミシュル国際オペラ祭 http:// www.smetanovalitomysl.cz
プラハの春国際音楽祭の後に開催されるクラシック音楽祭
ヤナーチェクのフクヴァルディ http://www.janackovy-hukvaldy.cz
ヤナーチェクの生誕地、モラヴィア地方のフクヴァルディで行われるクラッシック音楽祭。

クラシックやオペラなど格調高い音楽とは異なるが、チェコを感じさせる音楽の要素として、フォークロアも忘れてはならないものの一つだ。フォークロアとは、民族が伝承してきた有形無形の文化資産で、民話や民謡、舞踊、工芸、フェスティバルなどがあげられる。2005年には南部のモラヴィア地方のスロヴァーツコの伝統舞踊「ヴェルブンク」が、日本の歌舞伎などとともに、ユネスコの無形文化遺産に登録されている。
ヴェルブンクとは、男性による即興ダンスで、音楽と歌、踊りで構成されるもの。毎年6月末に開催される、チェコ共和国最大のフォークロア・フェスティバル「ストラージュニツェ国際フォークロア・フェスティバル」でも、ヴェルブンクが披露される。このほか、大規模なイベントだけではなく、村のワイン祭りなどでも民族衣装に身を包み、歌い踊る人々の姿が見られる。
・チェコ共和国フォークロア連盟 http://www.fos.cz
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