JNTO、ドイツで旅行会社販売員向け研修プログラムに上級コース開始へ

  • 2007年8月22日
 国際観光振興機構(JNTO)フランクフルト観光宣伝事務所は、訪日ツアーの販売促進を目的とした旅行会社販売員向けのeラーニングシステムの上級コース「Japan entspannt(日本でリラックス)」を開始する。これは昨年開始した基礎コース「Yokoso! Japan」と、今年5月からの中級コース「Japan Preiswert(お得な日本)」に続くもの。

 現在ドイツからの訪日旅行商品の多くは、東京と京都、大阪を中止に各地の観光名所を巡るパッケージ。これに対し、上級コースはドイツの近年のトレンドである「心身の癒しを求める旅行」のデスティネーションとして、日本をアピールする内容。ストレスの多い日常から離れ、静かに自分と向き合う精神的な「自分との出会いの旅」、異文化体験やスポーツを通じてリフレッシュする「アクティブな旅」をテーマにしている。具体的には、ビーチや長寿などの特徴を持つ沖縄、京都の高野山での禅と宿坊体験、箱根と湯布院、黒川温泉での温泉と旅館体験、スポーツの4項目を選択。いずれもドイツでの認知度が高くないことから、写真を多用し、クイズ形式の問題をおりまぜて楽しみながら学ぶことができるつくりとした。また、実際に手配が可能なウェブサイトや、旅行会社や日系代理店の連絡先も併記することで、販売する際の資料としても活用可能だ。

 なお、基礎、中級コースの参加者は、7月時点で約2000人で、上級コースを加えた3コース全てを終了すると「ジャパン・スペシャリスト2008」として認定する予定だ。