JTB法人、トータル教育プログラムを販売、内定辞退・早期退職防止に対応

  • 2007年8月10日
 JTB法人は8月20日から、企業を対象にした採用内定者と新入社員向け研修・教育プログラム「トータル・ファシリテーションプログラム」を販売する。新入社員を対象にした研修・教育プログラムは多いものの、内定者以降を対象にしたものは業界内でも初めてだという。

 今回のプログラムを企画した背景には、優秀な人材確保と育成を目的にした企業の採用活動の早期化がある。早い場合は大学3年生の秋頃に内定を出すケースが増えており、内定辞退や入社後の早期退職が顕在化。これを食い止めるために内定者フォローアップを図ろうとするものの、翌年度の採用活動も重なり、企業の負担が増えているのが現状だという。

 同プログラムは単なるセミナーや研修のソフトと会場手配などのハードのパッケージとは異なり、企業の経営理念等に基づいた双方向のコミュニケーションの場を提供。(1)就職前の不安の除去、(2)入社までの必要事項の習得、(3)入社後のモチベーション維持と早期退職の防止、に着目してプログラムを構成し、ゲーム感覚や旅行形式の研修・セミナーなど「興味を持ちながら」学ぶカリキュラムが特徴だ。プログラム内容は企業の依頼によって異なるものの、スタンダードな概要では、実施プログラム作成、採用時のセミナーや会社説明会、面接、内定式、内定者向けの各種プログラム、入社式、新入社員研修、モチベーションフォローアップなどを含み、対象人数50名ほどで約400万円を想定。50名以上の企業を対象に、初年度で50社の販売を目指す。