JALグ、下期路線計画で高収益志向を推進−チャーターはシェムリアップなど

  • 2007年8月8日
 JALグループは下期の路線計画で、成田のハブ機能を強化し、便数の増減のほか、スケジュール変更を行う。供給座席数の調整は継続しているものの、ビジネス旅客の需要が強い路線では増便を進め、高収益路線への資源集中をさらに進める。

 このうち、成田/広州線は週13便体制を週14便として、ダブルデイリー化。これにより、日本発需要だけでなく、北米/中国間の旅客需要の取り込みを図る。成田/ニューヨーク線は上期限定で週13便の運航体制を予定していたが、搭乗率が高いという理由から、下期も引き続き13便体制を継続する。また、ソウル発成田行きの運航スケジュールを変更し、成田着の時間を早めることで、デンパサール、バンコク、シンガポールなどアジア地域を中心とした乗継需要の取り込みを一段と推進する。

 ビジネス需要の取り込みでは、成田/デリー線は週5便からデイリー運航へと増便。機材はボーイングB777-200ER型機を利用、ビジネスクラスに「JALフラットシート」を装備しており、ビジネス需要の取り込みを狙う。このほか、名古屋/バンコク線にシェルフラットシート装備の機材を導入するほか、福岡/上海線では最新鋭機となるB737-800型機と投入する。

 また、年間計画800便を運航する計画のチャーター便については、下期の運航は新たに関西/シェムリアップ間を運航する。また、方向性としては、「運航地点を増やしていく」としているが改めて運航計画を発表する。さらに、羽田/虹橋間については、国土交通省から就航、および金浦と同様に個札販売が可能という対応も決定しているが、現時点で機材などについては「検討中」(広報部)としている。

 なお、減便は成田/ロサンゼルス線を週8便から週7便、成田/パリ線は週10便から週7便、成田/香港線は週17便から週14便体制にそれぞれ変更する。