マカオ航空、10月に週3便の後は来夏にデイリー化へ意欲−羽田も視野

  • 2007年8月7日
 マカオ航空(NX)CEOのデービッド・フェイ氏は現在の関西/マカオ線について10月から週3便とするほか、来年の夏スケジュールにはデイリー化する意欲を示した。フェイCEOは今回の日本路線について、「マカオのGDPは4年間で約倍増となり、日本からの旅行者に加え、マカオ発の日本への観光旅行なども期待できる」との考えを示し、今後の増便について積極的な方針だ。マカオは日本発の需要としては、世界遺産をはじめとする観光に加え、カジノ施設が整備され、コンベンションにも対応が可能。日本インバウンドでは大阪への就航で、京都や奈良などの歴史ある都市のほか、神戸や和歌山など近畿圏を一体としたツアーへの需要を想定。デイリー運航により、ロードファクターは8割程度を想定している。

 就航地として、関東圏についてもフェイCEOは意欲的。羽田空港の深夜早朝枠を活用したチャーター便の運航を視野に入れ、「スロットが空けば年内にも就航させたい」と前向きだ。また、日本の他の都市については全日空(NH)と協議し、関空での接続を良くしたいという。

 NXでは就航地を今後、羽田へのチャーター便のほか、韓国・釜山へ年内の就航をはじめ、2008年にシドニー、2009年にインドへの就航を視野に入れているという。その後は、欧州ではフランクフルト、ロンドン、アメリカではロサンゼルスへの路線展開を計画しているという。こうした拡大に関連し、中国国際航空(CA)がNX株を51%保有していることから、CAがスターアライアンスへの加盟後にアライアンス加盟についても視野を広げるという。