週間ランキング、「お土産」が気になる記事−1位は法律番組に訂正の要請

  • 2007年8月4日
[総評] 今週、目を引いたものはお土産に関する項目ではないでしょうか。JTBのアンケートによると、日本人が海外に持っていくお土産で日本人、外国人では、同じ食べ物でも趣が異なります。また、外国人に持っていく場合、「海苔」に戸惑いを生むことが多いということは参考になります。イギリスに住んでいた個人的な経験からすると、海苔を巻いたおにぎり、あるいは海苔巻きなどは喜ぶ人が8割、戸惑う・嫌いな人2割ぐらいではなかったか、と思い出します。海外の方に日本のお土産を持っていく事が多いであろう旅行業界としても、好き嫌いが分かれる場合は、やはり相手の趣向を知りたいところですから、これは気をつける必要がある、ということでしょうか。

 農水省が注意喚起している肉製品の海外からの持ち込みでは、空港に「検疫探知犬」が導入されたことの成果が、摘発に繋がっていることを示しています。この探知犬のイメージキャラクターもあり、実際に活動をしている2匹が動物検疫所のサイトに紹介されています。愛犬家の一人として、写真を見て「かわいい」と思ってしまいましたが、待ってください!そのサイトに「かわいがられると、働く意欲を失ってしまいます。遠くから見守って下さいますようお願いします。」とあり、今後も記事でこの犬たちの活動を紹介することで応援したいと思います。

▽農水省動物検疫所
http://www.maff-aqs.go.jp/topix/naritainfo1.htm


 また、関西国際空港でついに2本目の滑走路が運用開始されました。金曜日の配信記事であるものの、上位に食い込んできました。関空の「第2の開港」とも表現されておりますが、今週の記事では深セン航空の就航が決まり、また近いところではマカオ航空が就航するなど、中国方面では活況を呈しています。記事でも紹介しましたが、やはり空港のネットワーク機能という観点からは北米路線はもう少し便数があると望ましいです。一般紙等にも指摘されているように、日韓航空協議で自由化が決定したことで、韓国の航空会社がアメリカ路線を飛ばすのではないかという見通しも考えられますが、やはり日本、アメリカの企業が就航することを期待したいところです。


▽トラベルビジョン・記事ランキング(8月第1週:7月28日〜8月3日午後4時)

第1位
JATA、TV番組「行列ができる法律相談所」に訂正要請−理由は視聴者を惑わす(8.02)

第2位
ミャンマー国際航空、エイティービーをGSAに指名−日本就航も視野(7.30)

第3位
JTBグループ、著作権遵守に向けた取組みを強化−関連会社担当者が書類送検(7.31)

第4位
海外へのお土産、喜ばれたのも戸惑いも「食べ物」が1位−JTBアンケート(8.01)

第5位
海外で購入した肉製品持込時の摘発多く−農水省が旅行会社に周知協力を求める(8.02)

第6位
カンタス航空、成田空港にビジネスクラス旅客対象のラウンジを開設(8.01)

第7位
深セン航空、9月10日に関空就航、ビジネスと観光同等の需要見込む(7.31)

第8位
関空、2本目の滑走路の運用開始−経済界も引き続き利用促進で後押しへ(8.03)

第9位
JTB、中国での事業統括会社を設立−2011年に550億円を目標(7.31)

第10位
スターウッド、都内2軒のメリディアンのマネジメント契約を08年5月末に終了(7.30)