カンタス航空、成田空港にビジネスクラス旅客対象のラウンジを開設

  • 2007年8月1日
 カンタス航空(QF)は7月31日、成田国際空港第2ターミナル、サテライトにカンタス・ビジネスラウンジをオープンした。QFが成田にラウンジを開設するのは初めてのこと。QF日本支社長の荻野雅史氏は「1947年に日本に初就航以来、60年という節目の年にラウンジを開設でき、光栄だ。カンタス航空はサテライトの利用が多く、(ラウンジの)ロケーションも便利」と、開設の喜びを語った。また、来賓として駐日オーストラリア大使のマレー・マクレーン氏が「カンタス航空の就航60周年と同時に、日本とオーストラリア間の通商協定調印から50年目を迎える年でもあり、日本は常にオーストラリアの最大の貿易相手国であった。今後も自由貿易協定の交渉などを通じ、新たなビジネスの道が開かれ、ビジネストラベルが増えていくことを期待する」と祝辞を述べた。

 QFのラウンジは第2ターミナルサテライト出発コンコース2階に位置する。先ごろシドニー、メルボルンのラウンジをリニューアルしているが、各地のラウンジと統一感を持たせ、現代的なデザインを採用。座席数は164席で、ベンチシート、複数の型の椅子をそろえ、テーブルも丸と長方形と二つを用意している。また、シャワーブースが4室、42インチのプラズマテレビ2台あり、パソコンの利用は無線LANサービスがあるほか、パソコン13台とパソコン電源を用意している。

 なお、QFの成田発の便は全てナイトフライトで、QF利用客は夕方となるが、オープンは終日とする計画。今後、ラウンジを持たない航空会社の利用を働きかけていく考え。なお、現在、カンタス・ビジネスラウンジの利用はQFのビジネスクラス利用者、カンタス・フリークエントフライヤーのプラチナ会員、ゴールド会員、カンタスクラブ会員とその同伴者1名。また、ワンワールド加盟航空会社便の成田発国際線を利用するワンワールド・エメラルド会員、サファイア会員とその同伴者1名。


▽成田のラウンジ改修はひと段落

 今回のQFのラウンジの開設で、成田空港のラウンジの改修、オープンはほぼひと段落を迎える。昨年に第1旅客ターミナル南ウイングの供用開始に伴い、成田空港では航空各社の再配置を実施。各社が第1旅客ターミナル、第2旅客ターミナルへと配置換えが行われる中で、ラウンジの再配置、オープンなどが実施されている。第2旅客ターミナルでは、アメリカン航空(AA)、キャセイパシフィック航空(CX)が第1から第2旅客ターミナルにラウンジを移転、チャイナエアライン(CI)が新設、日本航空(JL)が改修を終えているほか、第1ターミナルではエールフランス航空(AF)、ノースウエスト航空(NW)がそれぞれ新たにラウンジを拡張、オープンしている。今後の主な改修としては、第1旅客ターミナルの大韓航空(KE)が予定している。