海外・国内ともに「長旅」への意欲は旺盛−旅の販促研究所調査

  • 2007年7月30日
 JTBグループの旅の販促研究所がこのほど発表した調査した結果によると、アンケート回答者の80%が海外と国内を問わず、2週間以上の長旅を体験したいという意欲を示した。調査はインターネット上で、過去3年間に海外旅行や宿泊を伴う国内旅行を経験した18歳から69歳の男女を対象に実施、2230件の回答を得たもの。

 海外への長旅を希望したのは特に50代の女性が多く、国内では30代の女性が多かった。また海外長旅の形態別で人気が集まったのは「ロングステイ」が50.3%、「長期周遊旅行」が35.4%、「都市長期滞在」が29.9%、クルーズが20.8%の順番となった。希望する方面では、ヨーロッパが76.5%と北米が68.4%となったほか、オーストラリアが43.4%、ニュージーランドが39.1%となるなどオセアニアに人気が集まっている。長旅の阻害要因としては、「仕事などで長期の休暇がとれない」が55.3%、「家系的に長期の企画は難しい」が39.9%、「子供の世話や学校などの関係で」が25.0%、「家を長く空けるのが心配」が22.6%となった。

 実態では、過去5年間に2週間以上の海外長旅を経験したのは全体の18.3%で、男性が16.3%、女性が20.1%となった。年齢と性別で見ると、10代から20代の女性が31.5%、10代から20代の男性が28.2%と、留学、ホームステイなどの旅行形態が反映された。女性層のなかでは60代が26.2%となり、旅行意欲の旺盛さがうかがえる。

 一方国内では、希望と実態ともに北海道と沖縄に回答が集まった。長期旅行の形態で人気だったのは「長期周遊旅行」で、全体の40.9%が希望した。また、「湯治・温泉旅行」が35.9%、「島旅・島暮らし」が33.2%、「ロングステイ」は32.5%となっている。