レジャー白書2007、観光・行楽部門は市場規模ではほぼ横ばいの0.5%増

  • 2007年7月26日
 財団法人社会経済生産本部余暇創研がまとめた「レジャー白書2007」によると、観光・行楽部門の市場規模は前年と比べてほぼ横ばいの0.5%増であった。市場規模調査にあたり、国内旅行は鉄道、貸切バス、ホテルなどの業界団体が発表する数値や各社の決算数値、海外旅行は日本航空(JL)と全日空(NH)の国際線収入の合計を加味したもの。好調な項目は「国内航空」や「テーマパーク」「ホテル」。なお、航空部門は燃油サーチャージ収入も加味されているという。

 また、3000人を対象にしたアンケート調査による余暇活動参加人口分析では、平成18年度の国内観光旅行への参加人数は5720万人と推測。設定された項目の中では「外食(日常的なものを除く)」に続き2位となった。順位は前年度から変わらないが、外食が10万人増加したのに対して、国内観光旅行は110万人減少している。

 さらに今回のレジャー白書では同じ3000人を対象に、「テーマ性や体験志向の強い新たな旅のかたち」と定義した「ニューツーリズム」についても調査。これは「テーマ志向」「交流志向」「情報積極性」「体験志向」「滞在志向」「オフ志向」の6つの項目について質問し、旅の一般的な価値観を探ったもの。例えば、行き先の決定に際して「有名観光地」と「自分の興味のある場所」のどちらを選ぶか、との設問では、65.3%が自分の興味を優先する傾向を示した。また、「のんびり滞在」と「効率よくまわる」では、60%がのんびり滞在に近い選択肢を選んでいる。閑散期とシーズン中のどちらを好むか、では、閑散期との回答が80.1%に達した。最後に、情報収集を自分でするか旅行会社でするか、と言う設問では、旅行会社が50.8%となった。